SHIFTする暮らしをデザインするって何?
先日、ローカルケーブルテレビ局の取材を受けさせて頂きました。
アナウンサーの方のナビゲートに沿って、たどたどしくもカンビオワークをはじめる切っ掛けになった、地域への思いを中心に話させていただいたつもりです。そこからさらにPRポイントをと聞かれて、ちょっと頭真っ白になってしまいましたがw(語っていくウチにPRの為にそこに立っていることを忘れてしまっていた)
その後、「お話し足りない事があれば、ナレーションで追加できます」と有り難いフォローアップも頂きました。そこは、さっと返せる自分では無い事は解っているので、今一度時間を取って考えてみたところ、コンセプトワードに掲げた「SHIFTする暮らしをデザインする」について何も話していなかったことに気がつきました。ありゃりゃ、これは失敗。ということで、ここで少し心の内を吐露してみることにします。
新しくオープンさせるコワーキングスペースにCAMBIO(スペイン語で変化する、シフトするなどの意)WORKという店名を付けた。
ブランディングをして頂いた方に、色々と話したり、スペイン語を話す義母に聞いてみたりする中で、やっとたどり着いた言葉だ。
テック&スローで描かれる西湘エリアの豊かな暮らしを目指している自分としては、そこへシフトして行くためのお手伝いが出来ますよ〜ということで選んだワードだったりします。
そう、僕たちの中では暮らし方の意識シフトは大分以前から進んでいて、ただ、現代の暮らしなかで大きなシェアを持つ「働く」という条件が重しとなって、実現出来ずに二の足を踏んでいるひとも多いのではと感じていました。
だったら、その働き方を変えることをお手伝いできるコワーキングスペースを地域に作り「暮らしをシフト」の実現率を高めてゆきたいし、そんな人々が集まる地域って、きっと楽しくて豊かなエリアになっていくんじゃないかな? そんなふうに思いを巡らせていたんです。
でも、「SHIFTする暮らし」って何をSHIFTするの? 当然の疑問が浮かんできます。
僕も考えてみたのですが、これって、1つの正解がある問いでは無いな〜なんて思いました。
誰かにとっては「刺激的だけど常にざわざわした都会」から「のんびりと鳥のさえずりで目覚める田舎」へ暮らしの場所をSHIFTすること。
別の誰かにとっては「隣でだれか死んでいても気がつかない」から「時々、取れすぎた野菜を頂いたので、先日お土産の御菓子をお裾分けした」なんていうご近所付き合いのSHIFTだったり。
はたまた、「クールなんだけどドライな仕事のライバル関係」から「距離が出たことで逆にお互いを気遣え合える関係」に期せずしてSHIFTした、なんてこともあるかも。
なんだろう
「事象のSHIFT」ではなく、事象の元となる「価値観のSHIFT」なのかな?
僕らの「価値観」が「刺激・お金・便利」なところから、「暖かな関係・自然・豊かさ」みたいなものへSHIFTしたんじゃないかな〜
その価値観に基づいた「暮らしのSHIFT」なのか!そうなのか!
ちょっと逆説的ではあるが、「SHIFTする暮らし」を「デザインする」為の場所というコンセプトなんだな〜とこの言葉遊びwをまとめてしまおう。
2014年に消滅可能性都市とタグ付けされた二宮町で、バランス的に欠けている20〜40代の住民を増やせたら、変わって行くと思っていたし、その先にも繋がる「こども達の生きる力を高める原体験」を作り出したいと思って活動してきた。
いま、このカンビオワークを初めて、ただ人口を増やすだけで無く、大人が平日でも町にいる事を当たり前にして行きたいし、その大人達も、地域にコミットする人々、地域にコミットしたい人々 だったら、持続可能化への取り組みが増えるんじゃないかな? また、そんな大人の後ろ姿を、こども達の原風景に刻み込みたい。その原風景こそ、町の未来を作る礎になるのではないかと考えていたからだ。
そんなおり、「ふつうに生きるって何?」や「どうせ社会は変えられないなんてだれが言った?」他を著された井手先生の原体験を交えたお話しを生で聞く機会に恵まれた。(そうです、この拙文のタイトルは完全にパクりw)
先生もやはり強い原体験の大切さを、自身の体験と重ねながら大変熱く語られていた。あれだけ強いメッセージを命がけで発信されるには、命のやりとりがあるような強い原体験が、影と言わないまでも、原動力として深く刻まれていたことが印象的だった。
ああ、同じなんだ。同じ人間が、過去の体験を元に、何か道を示そうとしてる。 勝手にだけど、次なる取り組みも含めて、大きな力で背中を押された気がする。
僕の勘違いかも知れないけどw
CambioWork キノシタ シンイチロウ
WEBSITE / Facebook CambioWork
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