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35mm判フィルムパッケージ集(ネガフィルム編)

フィルムパッケージというのは昔は結構地味だったが、フィルムの新しい技術が投入されるたびに”特別感”を出すためにカラフルな配色や特色などで印刷されたものが増えていった。

そういうパッケージが現れてから、ボクはそれをゴミにするのがもったいなくなってきて取っておくようになった。もし地味なままだったら、このようなものは残っていなかっただろう。

下のパッケージはフジカラーの”HR”という名前が付いたもので、なんだか高性能感があった。プロセスカラーは使われず特色の4色刷り。銀色のインクが使われているところがいい。高性能なハロゲン化銀という意味で銀色なのかと思ったりする。
・・・考えすぎか?

下の写真のパッケージは、さらに”SUPER”が付いた。しかも特色の5色刷り。そして金色インクが使われている。当時はゲームウォッチの通常タイプがシルバー、ワイドスクリーンタイプがゴールドだったので、本能的にこういうパッケージは高性能だという刷り込みがあった。

下のパッケージは小西六のフィルムで、100年プリントを売りにした頃のもの。色鮮やかさを前面に出したパッケージで、見たところ5色刷りっぽい。掛け合わせを駆使して七色に見えるよう工夫してある。
ぱっと見た目には4色刷りかと思ったが、よく見るとバーコードがスミ色を使っていた。

次のパッケージは”GX”と名付けられており金色のインクがさりげなく使われている。サクラカラーからコニカカラーに代わったばかりのもの。ベタ塗りを数えていくと、スミ、青、黄、緑、赤、金の6色刷り?
さすがに多すぎるのでは。

下のコダックのパッケージ、これは黄色ベースの用紙を使っているのかと思ったが、バーコードやNEWのあたりに地の白が見えているので黄色のインクで刷ったらしい。そうなると、スミ、黄、青、紫、オレンジ、橙の6色刷りっぽい。それにしてはコニカカラーよりは地味な印象。

掛け合わせをしてないかを見てみたが、やっぱり全部ベタ塗り。

上のパッケージの”VR-G”から”VR”だけになったせいか、下のパッケージはかなり地味に3色刷り。中央の黒い帯はさすがに地味さを強調してるように思うのだが、色を付けるとリバーサルフィルムのパッケージに似てしまうので黒にしたのかも知れない。

下はコダックのテクニカルパン。”パン”なのでモノクロフィルム。
複写用のフィルムではあるが、フィルムベースが完全に無色透明なため(通常のネガフィルムはハレーション防止の着色がしてある)現像の仕方で色々な用途に使え、ボクはこれをモノクロリバーサルに仕上げるために使っていた。
モノクロフィルムのせいか、あるいは技術用途向けのせいか、地味に2色刷り・・・かと思ったら、右下にまさかの赤が使われていて3色刷。

そして次は、フジのフィルムを使った愛光のライトパンカラーのパッケージ。
黒く見えるところは、用紙自体が鏡面になっているもので、インク刷りではない。鏡のように反射するので、このパッケージをスキャンするとこうなってしまう。
だから白はわざわざインクで刷っており、刷り色は5色。

35mm判フィルムの改良が行われると、それに伴って他のサイズのフィルムもその恩恵を受けることになる。
下の2つは110(ワンテン)と呼ばれるポケットカメラ用フィルムで、カートリッジ式のもの。

当時、ポケットカメラはほとんど使うことが無かったが、修学旅行でカメラは高価なため禁止だったので、こっそり持って行くにはポケットカメラしか無かったのだ。

(追記)
省スペースのために箱を展開して保存していて、それをそのままスキャンしたわけなのだが、よくよく考えてみたらこれをプリントアウトして組み立てたら面白いかも知れない。今度やってみよう。

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