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胃がんです、と言われたら…?(胃がん④‐1胃がんの進行度(ステージ))

いざ、たまたま受けた胃カメラで、胃がんと診断されたら…
検査でステージを決めて、治療へと向かっていきます。
今回は胃がんの進行度(ステージ)、決め方を見ていきます!



〇胃がんのステージ(進行度)とは


胃がんだけではなく、癌のステージには、
4段階あります。
ステージⅠ~Ⅳ(1~4)の4段階です。

なぜローマ数字で表記するのかは、です笑
なんかかっこいいからですかね?笑
知っている人いたら教えてください。


ステージはⅠ(1)が軽く、Ⅳ(4)がより重い
とされています。
これを決定することで、行う治療法や予後(寿命)が変わってきます。


細かく見ていくと、
手術前の検査項目で内視鏡検査やCT検査に基づく臨床分類として、
臨床的(clinical)ステージの略語であるcをつけて、
cStageⅢなどとカッコつけてカルテに記載します。

これは、手術前で臨床的にステージ3だと診断しました、
ということを表します。


これに対して、胃がんが手術で取れるということがわかり、
摘出術後に病理検査結果に基づく病理分類として、
病理学的(pathological)ステージの略語であるpをつけて、
pStageⅡなどと記載します。

これは、手術後に実際に取り出した病変部(がん本体)とリンパ節を
病理医が顕微鏡でがんが実際どの程度浸食しているか、
リンパ節に飛んでいるかを見てみたところ、病理学的にステージ2と
診断しました、という意味合いです。


〇ステージ(進行度)の決め方



具体的には、ステージは、以下の3項目で決定されます。

  1. 胃がんの深さ(深達度、TTumor(腫瘍))

  2. リンパ節転移の程度(N:lymph Nodes)

  3. 遠隔転移(遠くの臓器に転移している、MMetastasis)

これを、各項目の頭文字をとって、TNM分類と言います。
各項目に対して、基準となる所見が決まっています。
胃癌取り扱い規約というものがあり、
それに実際の所見を当てはめて、分類を決めていくのです。
次に、各項目について、詳しく見ていきましょう。

ここまでで結構お腹いっぱいなんですけど。。。
っていう人は多いですよね笑
実は自分もかなりお腹いっぱいなので、
次回に持ち越します笑

次回はTNMの更に詳しい解説もしていこうと思います。
次回もお楽しみに!
ではまた!


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