見出し画像

《写真の保存修復を考えてみた vol.28》~写真保存修復の道具(色々編)~ by タケウチリョウコ

今日5月16日の誕生花は「イキシア」です。花言葉は「団結して当たろう」だそうです。
WBCを見ていて思いましたが、個の力も重要ですが、団結した時の力は想像を超えますね。
新年度も2ヶ月が過ぎようとしていますが、昨年度末からの繁忙期モードが続いている気がしています。
今こそ団結して良い波に乗っていきたいです!!こんにちは。タケウチリョウコです。

本日は、写真の保存修復時に使用する道具色々っということで、まとめの回です。

**********

今までに、手袋、ヘラ、スパチュラ、刃物、刷毛、筆、メジャーを紹介してきました。
この材料は、全て写真資料を観察する際や、簡易的な調査をする際に使用するものです。
実際の修復では和紙や糊、写真のハウジングでは中性紙のマットや専用の大型カッターなどを使用します。
本格的な修復処置については、別の機会に腰を据えてご紹介させてください…。

観察する際に、揃えておきたい道具はまだまだあります。それはピンセットや拡大鏡です。

ピンセットは先が細く、細かいゴミも摘めるものが良いと思います。
筆者が実際に使用しているものです(photo1)。

photo1

注意すべき点は、先が尖っていますので写真資料を傷つけないように取り扱うことです。
思わず力が入って、写真を傷つけてしまう恐れがあります。
刷毛の時にも紹介をしましたが、埃などの付着物はブロアーで除去する方法が一番安全です。
ブロアーで除去できない付着物は、場合によっては諦めるという決断も大切かもしれません。


次にルーペです。これは個人差が一番でるアイテムかもしれません。
筆者は近眼ですので、正直ルーペをあまり使用しなくても、ある程度は観察することができますが、フィルム資料や紙焼き写真の細部を観察する際には、必ず使用します。
ルーペは拡大率も様々ありますし、デザインも色々!筆者は8倍〜20倍位で非接触で使用できるものを選んでいます(photo2)。

photo2

**********

次回は、今まで出会ってきた選りすぐりの写真修復に関する書物をご紹介していきたいと思います。

それでは、またnoteでお会いしましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?