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【息ぬき音楽エッセイvol.8】YAMASUKIとラジオ by 村松社長

みなさまこんにちは。カロワークスの村松社長です。
いろいろあった2020年も、あと半月で終わりますね。まだ大変な状況下にいらっしゃる方々も多いと思いますが、とりあえず皆さま、この困難な一年をよくぞ乗り切りました。偉いぞ!

この息抜き音楽エッセイも今回が2020年最後ということで、何のテーマにするか散々迷ったこと3週間。よくある「今年一番聴いた曲」でもやっちゃおうかな〜と思い、Spotifyの「My Top Songs 2020」(毎年末、自動的に作られるプレイリスト)を見てみましたが、懐メロが多くてとても人様にはお見せできない……。
「コロナ禍で人々は音楽に懐かしさを求めている」というニュースがありましたが、自分もまさにそれだったみたいです。

懐かしいという感情に癒しを求める一方、今年のコロナ禍でいつも以上にお世話になったものがあります。それが今回のテーマ、ラジオです。

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そこまで熱心なリスナーというわけではないけれど、ラジオが好きな社長はコロナ以前からよく聴いています。特に大学生以降、暗室で写真を現像したり、パソコンで画像処理をしたりするようになってから、割と頻繁に流すようになりました。
一人きりで街が寝静まった真夜中に、作業をしながら音楽を聴くのも良いけれど、ちょっと寂しい。かと言ってテレビはテンション高いし、作業に目を使っているので耳しか空いていない。こんな時にラジオは最適解です。

それから、朝に聴くラジオ。社長はクラシック音楽にも興味を持ち始めた高校生の時、『音楽の泉』というNHKラジオ第1の番組をたまに聴いていました。
何でしょう、あの「これから始まる一日は有意義なものに違いない」という気持ちにさせる朝のラジオ!最高です。

社長のラジオ好きを決定づけたのも、朝の番組でした。
NHK-FMで土曜日の朝9時から放送されている『世界の快適音楽セレクション』。パーソナリティはゴンチチのお二人です。
番組名が”快適音楽”だからと言って、ゴンチチのような癒し系ばかりが流れると思って聴くと驚きますよ。毎回「○○の音楽」というお題に沿った曲が流れるのですが、「ラジオでこんな曲流しちゃうんだ…」という珍曲などもあり、ラジオが”知らなかった音楽を教えてくれるもの”になるはず。

例えばここで紹介するアルバム『素晴らしきYAMASUKIの世界』1曲目の「YAMASUKI」も、この番組で知りました。

このアルバムはダニエル・ヴァンギャルド(ダフト・パンクのメンバー、トーマ・バンガルテルのお父さん!)とジャン・クルーガーが「Yamasuki Singers」の名義で1971年に発表したもの。
日本語っぽいんだけど日本人の私たちが聴くと日本語じゃない、言語中枢が揺さぶられる作品です。日本語とアフリカ系言語の中間が垣間見える瞬間があったり、「言葉が言葉として聞こえる条件」みたいなことを考えさせられます。

ちなみに番組サイトの「バックナンバー」ページにいくと、2010年からの全楽曲リストがPDFで見られます。それだけ選曲が注目されているということでしょうか。

実はこの番組ゴンチチのお二人の他に、音楽評論家の渡辺亨さん・藤川パパQさん・湯浅学さんが選曲担当として入っています。3人が交代で週ごとに番組最後のコーナーに登場するのですが、湯浅学さんの「国際演歌大学」は本当に面白い…。
世界中の音楽の中から、日本の「演歌」に通じる曲を紹介するというコーナーで、旋律から”男と女”といったテーマまで、「演歌っぽさ」を見出す場所もさまざま。

有名なところではエチオピアのポップスがメロディー・歌い方など、かなり演歌っぽいです。ここではエチオピアで国民的なシンガーであるkuku sebsebeさんをご紹介しておきます。

今回は番組の回し者かと思われるくらいに激推ししてしまいましたが、みなさまのオススメラジオ番組もぜひ知りたい!

来年はYAMASUKIの曲のように明るいニュースばかりが続く、楽しい一年になりますよう心から祈っております。
それでは、また2021年にお会いしましょう。よいお年をお迎えください。

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