『英語の聞き流し』の効果
本を使って覚えていくと、極端な方では、
「あの本の前半のページの右上にあった単語」ということだけ覚えていて
肝心の単語を忘れてしまった!というケースが以前ありました。。
これでは生きた英語を覚えることができません。
(なので今はリストや本をつかって
単語を覚えてもらうことは実施していません。。)
紹介した”連想”の方法を実践して、是非使える語彙を増やしていってください!
今回は『英語の聞き流し』の効果についてお話します。
ちまたには「繰り返し聞き流すだけで英語が話せるように!」
という類の広告がとても多くありますが、みなさんはこれ信じますか?
とても魅力的な響きではありますが・・・
私の意見は・・・・
残念ながらこれはありえません。。。
聞き流すだけ、ではただの雑音です。
雑音をどれだけ繰り返し聞いても意味がありません。
ただし!
聞き流しに効果がないわけではないのです。
そこが今回の学習法です。
⋆。˚ ⋆。˚ ❁
聞き流すだけでは英語は話せるようになりませんが、
話せるようになるために聞き流しをすることは効果があります。
それだけやっても意味はありませんが、
他の学習と組み合わせることで大きなひと押しにはなるのです!
いわばサプリメントのようなもの。
ダイエットするなら『飲むだけ』では
効果は期待できないのと似ているかもしれません。
では効果的な聞き流しをするにはどうしたらよいでしょうか。
高額のCDセットを購入する必要は全くありません!!!
===『英語の聞き流し』を効果的に行うコツ===
・学習用のものではなく、ニュースやドラマなど通常のスピードのものを使用する
・字幕は消す
・興味をもてる内容を選ぶ
・同じものを繰り返し聞くのではなく次々新しいものを取り入れる
聞き流しは潜在意識に働きかけます。
覚えていなくても頭のどこかになんとなく
記憶されることが目的です。
細かいところを理解できなくても、
英語のリズムが脳みそに蓄えられます。
これは意識しないところで確実に役に立っていきます。
まだ初級の方でも早すぎることはありません。
素材は下手に学習用のものではなく、CNNのニュースや好きな海外ドラマでOK
テレビや映画、Youtube などを活用してください。
ラジオでもいいですね!
ただし字幕は必ず消してください。
字幕があると、意識が日本語の文字に集中されます。
私の経験から言うとそれでは効果はほぼなくなってしまいます。
”わかり易いもの” と ”わかり難いもの” が並んでいたら、無意識に脳みそは
”わかり易いもの” の方に集中します。
字幕を読んでいる間、英語は雑音にしかなっていないのです。
”わかり難いもの” しかなければ脳みそにチョイスはありません。
なんとか理解しようと英語に集中しはじめます。
たとえ意識していなくても、です。
海外ドラマが好きな方、是非字幕を消して観てみてください。
字幕を読んでいる間はただの映画鑑賞ですが、字幕を消したら英語学習の時間に早がわり!
(・・・逆にどんなにたくさんの時間英語のドラマなどを見ていても字幕を読んでいる限りほぼ勉強にはなっていません。
ちなみに日本語と英語が交互に流れる学習教材では、日本語の方だけを暗記してしまったという話もあります。。
同じ理屈ですね。。)
英語のキャプションについてもできれば付けずに。
もし2回目をみるならその時にオンにしてください。
また、聞き流しは多読と同じでインプット量に重きが置かれます。
しっかり記憶・理解するのが目的ではありません。
そのため繰り返し聞いたり観たりする必要はありません。
むしろ、違うもの・新しいもの、をどんどん耳に入れていってください。
耳のいい人なら、
「あれ、このセリフの言い回し、前もなんか他で聞いたことあるな」
「あ!またこの単語言ってる!どんな意味なんだろう・・・」
などという現象が起ってきます。これが出たらバイリンガルの扉を開けたも同然。
英語への反応がどんどん良くなるはずです。
というわけで、「繰り返し聞き流すだけで英語が話せるように!」はなりませんが、
聞き流すことで英語を上達させることはできます。
通勤に学習用のCDを聞いてらっしゃる方は、たまにこの聞き流しの方法で違う素材を聞いてみてください。
聞きなれてしまったCDはちょっとお休み。
是非実践してみてください。
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