2024年から始まった新NISA：自由度の高い投資枠と非課税の魅力

2024年から導入された新NISA（新しい個人型確定拠出年金制度）は、巷では「神改正」とも称される注目の制度です。早速、その内容を見ていきましょう。

🔸新NISA制度には２つの枠がある

新NISAでは、旧NISAと同様に「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つのメニューが用意されています。これにより、個人が自身の投資スタイルに合わせて選択することができます。

▪︎つみたて投資枠

「つみたて投資枠」では、毎月自分で決めた額を投資していきます。投資対象は政府が条件を設けた長期向け投資信託に限定され、年間の投資限度額は120万円までです。非課税保有期間は無制限であり、投資益に20％かかる税金は一切かかりません。初心者にも手軽に始められるメニューとなっていますが、基本的には長期投資が推奨されています。

▪︎成長投資枠

「成長投資枠」は、投資信託はもちろん、国内外の個別株投資なども可能な自由度の高い制度です。年間の限度投資額は240万円であり、非課税保有期間は「つみたて投資枠」と同様に無制限です。ただし、投資先の選択肢が広い分、一定の知識や経験が必要となります。

🔸非課税投資の額

これら2つの枠を併用することで、新NISAでは年間合計で最大360万円まで非課税で投資が可能です。ただし、累計金額で1800万円までの制限があります。超えた分には20％の課税が課されますが、一般的にはこれは十分な金額とされています。

新NISAは、投資初心者から経験豊富な投資家まで幅広いニーズに対応する制度となっており、個々の投資目標やリスク許容度に応じて選択できるのが特徴です。