ルッキズムでもいいと思うんだ、愛があればね。

好きって言ったじゃん、俺のこと。

うん、そう。すき、だったよ。
あなたには黙っていたけど、わたしはかなりの面食いなんだよ。
見た目に対するこだわりが強くて、
しかも一般的にイケメンじゃない人がすき。

一部の親友にしか話してない。
職場の人なんかには絶対言えない。

見た目を褒めることは、下品だと思っていて、
下品な女と思われないように、あなたの見た目は褒めなかった。一度も。意図的に。

あなたは少しだけ太った、そして髪の毛は薄くなった。
シミとシワが増えた。
わたしはあなたより年下だから、同じように、だけどゆっくりと変化しているのはわかっている。
それくらい、一緒にいたけど、
情がわかなかった。

見た目だけすきだった。
恋の魔法が溶けたとき、彼はすれ違う人と同じくらいの興味関心になった。

同じ時を生きていて、
そこには確かにいるけれど、
わたしには関係のない人。

つぎに付き合った人は、10こ年下だった。
ババアって思われてるんだろうな、
わたしがあの人に思ったように…
とは思わなかった。

ただわたしの下着にケチつけてきて、
あぁ、おわりだなと思った。

不安じゃなく、不満が出たら恋はおしまい。
わたしのルッキズムには愛がなくて、恋しかない。
でも恋のドキドキと高揚感は捨てられないし、
コントロールできない。

愛は育てられそうな気がするけれど、
恋は災害みたいなもんでコントロールできないんじゃない?と思う。
若干のリスクコントロールが可能ってだけで。

あーー見た目が好みの男といちゃいちゃしたいー。

サポートしてくださる方が、もしもいるなら、そのお金で買ったものを書こうと思います。 生きていてよかったと、思わせてくれてありがとう。