美人

「ヒュ〜………ボトっ」
突然、空から鳥が落ちてきた。
「これは雁か？」
そういえばさっきまで近くの川にはたくさん魚が泳いでいたはずなのに一匹もいなくなっている。
どうも様子がおかしい。
そう思って振りかえってみると影が見えた。
そこには女性が立っていた。
この辺りでは見たことのない、いやこの国中探しても見つからないほどの美人だ。
男は魅入られた。
「あなたはどなたですか…？」
そう聞いた次の瞬間、男は急に気が遠くなって倒れてしまった。
起き上がるともう先ほどの女性はいなかった。

おしまい。



これはある四字熟語を私なりに解釈しショートストーリにしたものです。
さて何でしょう？勿体ぶっても仕方ないのでさっさと言います。

「沈魚落雁」

です。

美人の形容で、美しすぎて魚は水中深く隠れ、雁は見惚れて空から落ちてしまうほどという意味です。

男が魅入られた後からのストーリーは私の創作(創作といえば全部そうですが…)です。

ここでいきなり私の話になりますが、私は漢検2級取得済で準1級を勉強中(今は簿記優先なんでほぼやってないですが…)です。
準1級を勉強していると、これどこで使うん？とか、これに漢字ってあるんだ！っていうものがあります。
今回、noteのネタ不足で困っていた私に友人が漢字ネタはどう？と提案してくれて、試しに作ってみました。
準1級勉強中程度の知識しかないので、解釈とか違ってたら申し訳ないです。
ちゃんとした知識を求めてる方は自己責任でお願いします。

最後にこれってこんな漢字なんだーシリーズで一番印象に残っている漢字を置いていきます。

「篦」

何かわかりますか？
答えは「へら」です。
問題集では靴篦(くつべら)とかで出ていた気がします。
画数もそこまで多くないし覚えたら自慢できるかも…？