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陸上運動✕学級経営

ここ最近の体育科の導入はスライドを用いることが多いです。
特に、複数の学級で体育を行うときには、担任間の情報共有や子供たちへの指導事項の統一を考えると、教材を共有することが必須です。

今年の陸上運動で用いた資料を共有します。

まずはこちらをご覧ください。

これまではスライドを用いてクラスルームで共有をしていました。
昨年から資料作成はCanvaに移行しました。素材、デザイン、共有の仕方などの利点があります。

また、私の場合は授業の教科ごとのねらいに加えて、学級経営を同時にしていくことを意識しています。
(さらに学年経営も。そして、情報は学校で共有し、他学年もまきこむ。)

今回はそのあたりをまとめてみようと思います。


Canvaで資料作成

素材やデザインが豊富

まずは、見た目重視。
学習に向かうことができない子供でも、動画は見る。
おしゃれなフォントにイラストが入っているだけで、授業に参加する。
イラストを参考に、自分の絵を加える。

言語情報の認識は7%と言われています。
#メラビアンの法則

スライドに文字を並べたところで、子供の心に残らない。
いくら、大切なことを語っても、理解できないと意味がない。

その辺は、Canvaが豊富すぎるデザインと素材の多さで解決できます。
スライドやパワポを用いていた時は、以下の手順をふんでいました。
 スライド→別ブラウザで素材の検索→ダウンロード→貼り付け

しかし、Canvaを使うようになってからは手順が激変
 Canva→検索

これのみ。だいたいの素材があります。
最近は、水泳運動の資料を作成するときに、「だるま浮き」の素材がヒットしなかったことぐらい。クリエイターさんに作ってほしいです。
#だるま浮きは水泳に欠かせない

共有の使い分け

まずは共同編集。
リンクの共有や同じプロジェクトメンバーのフォルダ内で作成することで、他の人と共同編集することができます。
このあたりは、クラウドを活用したGoogleやMicrosoftのアプリとなんら変わりません。

次に、公開閲覧リンク。
Canvaの強みの1つは、公開閲覧リンクです。
これが、個人的にはとても重宝しています。
公開閲覧リンクを作成することで、編集はできませんが、子供や保護者に作品を公開したい場合に役立ちました。
自治体によってはCanvaが導入できない場所もあります。
また、保護者にCanvaで作成した学級通信などを共有したい。でも、Canvaをインストールしてもらうには、ハードルが高い。

そんな時には「公開閲覧リンク」が役立ちます。
ページ上部にあった まずはこちらをご覧ください。 が「公開閲覧リンク」です。

もっと知りたい方は、公式クリエイターたなよしさんの動画が参考になります。いつも、勉強させてもらっています。ありがとうございます。

導入資料から学習ノート作成へ

スライドでまとめた資料はそのまま、学習ノートして活用します。
PCで閲覧、入力も可能ですが、屋外の活動や複数の学級で行う場合は紙のノートを使用しています。(担任によって価値観も様々なため)

印刷のことを考えると、スライドのサイズは「A4」一択です。

一般的な16:9のサイズでプレゼン資料を作成し、印刷するとどうしてもA4の余白が余分にできます。

2in1で仕上げると、上下左右、さらに余白ができます。
枠は小さい、お絵描きし放題。メリットはありません。

16:9のサイズを2in1で印刷した場合

資料を印刷することを前提にした場合、私の場合はA3にスライド4枚を貼り付けたものとしています。ですから、最初から1枚のスライドはA4横で作成することをおすすめします。

A4横のサイズを2in1で印刷した場合

振り返りの記入欄は一目瞭然。記載内容は同じでも、行の幅がせまいだけで、子供は書きません。このノートだと、適度な大きさで、書きやすいのではないでしょうか。

そして、学習ノートは両面印刷することを逆算してスライドの準備をします。つまり、スライド8枚の中に単元に必要な情報を全てまとめることを必須とします。

体育科の授業で学級経営

体育科では「できる」「できない」がはっきりとわかります。
「できる」ことの達成感が他教科に比べてわかりやすいため、できた時の感動も大きいのではないでしょうか。だからこそ、教師の教材研究も大切になります。

しかし、技能面の「できる」を重要視して、他の内容をおろそかにしてはいけません。
「見る」「支える」「知る」といった他の見方・考え方を子供たちが身に付ける必要があります。

そこで、今回の陸上運動の学習では、ペアでとことん学ぶことをスタートとしました。

本校の都合上、直線で80mしかとることができません。
そこで、50m走のタイムから40m走のタイムを算出。

<ペアの40m走タイムの合計値よりもバトンパスをして短縮できるのか>

さらには
<学級のペアの測定数値を合計し5秒を目指す!>

つまり、自分の取組の結果、学級の合計値が変化する。
協力や声掛け、課題みつけ、練習、振り返りなどの結果が数値になる。
このあたりの仕掛けは他の領域でも応用できます。
実際に、走り幅跳び、走り高跳びでも実績経験があります。

ペアのタイムの合計値と実際の測定タイムの比較

学習のゴールと方法を提示したあとは、何をするのか、自分たちで決めて練習をしました。教室の授業でも自分で課題を決めて、取り組むことを繰り返しているため、学習の流れはほとんど同じです。
このあたりは、けテぶれ学習を経験していることは大きいと思います。

このあたりは葛原祥太さんのvoicyが参考になります。


運動の技術ポイントや運動の構造を理解し、言語化することは授業において必要です。その次の段階として、子供たちの課題に応じて学び方や練習の積み上げ方を提示できるところまでする。

その中に、学級経営のための柱を立てることが必要です。
今回は「ペアの取り組みの合計値」の目標設定を入れてみました。

おわりに

今回の内容が、だれかのためになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント、質問などお待ちしています。

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