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カウンター越しの心情

今日も午前中にオンライン講義を終えて、
「あーお昼の支度をせねば。」と思ってたら、

「ウーバーにしない?」という旦那の一言で、久しぶりにマックを注文。

むしゃむしゃ食べながら、テレビをつけていると
『フキハラ』について特集していたのでした。

私「フキハラって何?」
旦那「不機嫌ハラスメントってやつらしいよ。」

舌打ちしたり不機嫌な態度をとると、周りが不愉快になるというハラスメントらしい。

私「それもハラスメントなん?なんも言えなくなっちゃうじゃん。受け止め方も必要なんじゃねって思うけど、それって古い考え方なのかな?」
旦那「いやー、俺も受け止め方は必要やと思うで。」

そんな会話をしていたら

テレビ「ま、関係性にもよりますけど。


なんだよ!!
やっぱそれって、日頃から良好な関係が必要だってことじゃん。
そのためには日頃からコミュニケーション取っとけよって話じゃん。

内心ツッコミ入れまくりながらビッグマックを食べ終えたところで、
ふと、昔学校で見かけたことを思い出したのです。

カウンター越しの心情

学校へお邪魔すると、講師控室に通されます。

講義開始までお茶飲んだり、
授業資料の確認をしたり、
先生と打ち合わせをしたりするスペースです。

ある学校へお邪魔した時のことです。

そこの学校は教員室の中に講師控室が併設されていたため、
先生方が行きかう様子を横目で見ながら、お茶を飲んで講義時間まで時間をつぶしていた時のこと。

「先生、この前の課題なんですけど…。」

一人の学生が、教務室の学生カウンターで先生に話しかけているのが見えたのです。

先生「締め切りは先週までって言ったよね。締め切り過ぎてるんだから、受け取りませんよ。もう1回、来年その授業とるしかないですよ。」

厳しい口調でそう言い放ち、学生さんを置いて先生は立ち去ってしまいます。(私も、内心、ヒョエー!と慄いてしまいました。)

「こりゃ学生さん凹むだろうなぁ。」と思って学生に目をやると、

呆然と立ってると思ったら、そのまま学生も立ち去ってしまったのです。


いやいやいやいや!!!!!



確かに、締め切りを守らなかったのはよくないですよ。

先生の口ぶりだと、きっと単位認定に必要なレポート課題か何かだったのでしょう。

そんな大事な課題を提出してないのですから、来年再履修になるのも当然です。先生の態度は当たり前なものだと思います。

受け取ってもらえなかったとしても、
「提出遅れてすみませんでした。」って謝っておくべきだと思ったんです。ミスした時に相手に見せられるものって、誠実さぐらいしかないと思うんで。

でも、きっとこの二人はそんな関係性ではないんでしょう。
先生も謝ってくるタイプではないとわかってて、敢えて厳しくいったのかもしれません。

教務室を出ていった学生が「『受け取ってくれなかったんだけど!マジパワハラじゃね!?』と逆ギレしてないといいなぁ…。」と願うのでした。

表情の裏の感情


学生と講義終わりにおしゃべりしていると

「うちの学校の○○先生、パワハラだよね。」と笑いながら言う子がいます。

予備校の講師って学校の先生より軟らかい雰囲気があるので、あまり気を遣わず言ってしまう部分があるのかもしれません。

言われた立場としては、正直あんまりいい気分ではないです。
もし私がその○○先生の立場だったら、傷つくから。

それに教壇に立ってると、学校の先生のしんどさがよくわかるからです。
「少しは先生の立場になってみろ。」と。

でも学校の先生たちはそんなこと一言も言わず、いつも毅然として学生の前に立っているんです。
「あの子の発言はハラスメントです!」と喚く教員は見たことないです。
こういう姿を見ると「教育者ってすげぇな。」と思います。

学生と先生と私で雑談していると、

私「終講試験って難しい問題作るのは簡単ですけど、やさしい問題って作りにくいですよね。」
先生「わかる。難易度はいくらでもあげられますよね!」

学生置いてけぼりにして話し込むことも時々あり笑
「めっちゃ先生楽しそう…。」と学生がびっくりしてましたね。

先生たちだって、人間です。
感情だってあるんです。
その感情を見せてないだけなんですよね。

でも日頃からコミュニケーションとってないと、わからないんです。

話して、相手を知る。
その人を好きか嫌いかなんて、その次だと思います。
(ちなみに私は初対面レベルの人については無関心です。人のテリトリー入ってからが勝負だと思ってます。)

カウンターから去っていった学生さんが、先生とうまくコミュニケーション取れていることを願ってます。


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