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Vol.23#挑め!Leading Article/核抑止力維持

その日のLeading Articleから解釈の決め手となった語彙を記録していきます。身につけば読む事がどんどん”楽”になります。

緊張高まるロシア情勢下、万が一トランプ再選なんてことになったら、、、英国含め欧州諸国は自衛の必要性があるという話です。

Modernising the deterrent is placing a huge burden on the already strained defence budget. The four Dreadnought-class submarines that will replace the V-class boats as carriers of an updated version of the Trident missile are expected to cost £31 billion. Britain’s small strategic nuclear force has been derided in the past as a futile attempt to maintain great power status, a post-imperial virility symbol. But with the possibility of erratic presidents in both Moscow and Washington — should Donald Trump return to office — Britain and its European allies need their own nuclear guarantee. If elected, Mr Trump may turn out to be less of a Natophobe than his public pronouncements suggest. But it would be reckless for this country to discount the possibility of American disengagement from Europe.

2024/1/24 The Times Leading Article

🔲解釈のポイント🔳🔳🔳
virility /virileの名詞形ですが、力強さ。特に男性的な意味での力強さを意味します。男の子は戦艦とかミサイルとか好きですものね。そういうのは時代遅れだと言えていた平和な時代が終わっているという話の流れです。

erratic/何考えているかわからないという事です。トランプ氏みたいなのが大統領になったら、ロシアもアメリカも予測不可能という核抑止力という点では悪夢のような状況になるわけですね。

③ Natophobe/-phobeは-が嫌いなという意味です。xenophobia(外国人嫌い)という言葉もあります。

【試訳】抑止力の近代化は既に逼迫した防衛予算に対して大きな負担増となる。ドレッドノート級の潜水艦四隻によりV級艦を代替し、更新された型のトライデントミサイルを運搬させる計画だが、その費用は310億ポンドにもなる。英国の小規模な戦略的核兵器は過去において列強の地位を維持しようとする無駄な足掻き、過ぎ去った大帝国の力の象徴として冷笑されてきた。しかし、万が一トランプ氏が再選した場合、ロシアとアメリカ双方の大統領が予測不能となる可能性があり、英国と欧州の同盟国は自前の核保障が必要となる。再選した場合、トランプ氏は公式声明が示唆するほど反NATO色を出さないのかもしれないが、英国にとってアメリカが欧州への関与を薄くする可能性を低く見積るのは無謀であろう。

一言コメント

嫌な空気感です。アメリカが頼れなくなると他の国は自分で軍拡しなければならず、これが経済を圧迫します。そして戦艦系の語彙は少し調べただけでクラクラします。何か本でも読んで一度体系的な知識を得たいものです。一応男の子なので楽しめるはず。

Big stick(大きな棍棒)は軍事力のことです。carry big stick, speak softlyという昔のアメリカの外交方針に由来するタイトルです。



回答

①力強さ
②予測不可能な
③〜嫌い


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