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不登校生が求める自由とは

不登校生は学校に何を求め、何を幸せとするのだろう?
彼らの求める自由とは何なのだろう?
その答えのヒントが「学びの多様化学校」にあると思います。

【学びの多様化学校の成果】

「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)として開校された岐阜市立草潤中学校。
開校3年目を迎えた現状について、京都大学総合博物館准教授の塩瀬隆之氏が「生徒が生き生きしている」と報告しています。
生徒の居場所が校内のいたるところにあり孤立が目立たない仕組みや、教員の受け入れる体制も整ってきた成果です。

塩瀬隆之氏は理想の学校の姿について、
「主体的な選択ができる。選択肢がたくさんあることも大事だが、その選択肢を自分で選べることも大切だ」
と述べています。
その観点から草潤中学校は
「学びたいときに、学びたいところで、学びたいことを学べる学校」
を目指したと明かしました。

【主体的学び】

更に草潤中学校の校長である鷲見佐知校長はこう言います。

「開校当初に『きっとこうだろう』と想定していた以上に、心身が安定してエネルギーに満ちた生徒たちが学校に求めることは、多様に変化している」

想定以上に学び直しの教室が活用されているのだそうです。
数学や国語などの別教材に加え、小学生のドリルも各種用意されました。
その子が分かるところまで戻って学び直せる体制をとっています。
年に2回ある期末テストは強制ではなくても中学3年生になると進路を意識し自然とテストを受ける生徒も増えます。

「この3年、生徒たちは『自分で調整する力』を付けてきている。頑張る時と、休む時を安心して行き来できるような環境を用意しておくことが、子どもたちの成長につながっている」
と、鷲見校長は語ります。

【幸せの前提条件となる自由】

自由とはなんでしょうか?
この学校から自由とは
「選択肢のある環境」
「自分で調整して選ぶ力」
だと思います。

決められたやり方ではない、自分で選ぶやり方はときにベストではないかもしれません。
しかし、それでも彼らにとって「自分で選んだ」ということが幸せの前提条件なのです。

自由のリスクや責任を伝えることは大切だと思います。
その上で彼らが自由を選ぶ。

自由を選んだ彼らを信じる。

やり直しも認める。

成功を共に喜ぶ。

大人ができることはこれぐらいなのかもしれません。
自由の意味を考えなら今後も学びの多様化学校に注目していきたいと思います。

参考https://news.yahoo.co.jp/articles/5570d0d3b548e7f8215316bc43c68eb8894f98ec


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