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“Jess Roden / If Ever You Should Change Your Mind”(1980)

UK出身のベテラン、ブルー・アイド・ソウル・シンガージェス・ローデンのソロ名義3作目『Stone Chaser』に収録されています。

もう20年近く前の出来事になるのでしょうか。前職で当時の会社にとても音楽に詳しい先輩がいました。その方は普通のロックwはもちろんのこと、私の好きなAORやら洋邦フュージョンなどにも造詣が深く、色々と教えを乞うことが多かったです。ある日、最近やたらとAOR系のアルバムがCDで再発されるけれど、中々話題にならないんだよね…と言っていたのがこのアルバムでした。純粋なAORではないけど良いんだよと。

私もジェスのことは知りませんでしたし、尊敬していた先輩のお薦めに一体どんな音なんだろうと興味津々。言われて調べてみると、1970年代のUKロックに詳しくないと彼の存在には辿り着きません。ジャンルを問わず丁寧にシーン追いかけていた先輩、さすがです。

暫くしてようやく中古のLP盤を入手しました。聞けばアルバムB面に特に惹かれました。そしてこの曲は私の好みにジャストではありませんか。AORファンが聴いても十分楽しめるので、ブームのうちに早くCDにしてくれないかなと思いました。

そして2010年にCD化の順番がようやく回ってきます。ソングライター指向の方には十分に楽しめる内容だと思います。この作品以外にジェス・ローデン・バンドなどのアルバムも、中々の出来です。

改めてアルバムを通して聴いてみると、アレンジに派手さはありませんが、歌はもちろんのこと楽曲の良さは秀逸でした。

静かな空間で聴くと良いかなというサウンド。真夏のカフェでも、夜更けのバーでも…地味ですけど、こうした作品もきちっと残しておきたいものです。


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