見出し画像

“It Never Rains in Southern California (カリフォルニアの青い空)/ Albert Hammond”

[RADIO DAYZ] 1972 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。

アルバート・ハモンドはUK出身のシンガー・ソングライター。幼少期は両親の出身地のジブラルタル(当時は英国領)で過ごし音楽活動を始めますが、その後70年代にUSに移住して、デビューアルバム『It Never Rains In Southern California』(1972)をリリースします。アレンジにマイケル・オマーティアン、ギターにラリー・カールトン、フルートにはトム・スコットが参加しているなど、意外と大物が係わっていました。

収録曲からタイトルナンバー「カリフォルニアの青い空」がシングル・カットされて、UKのラジオ局はもちろんのこと、USチャートでも週間ランキング5位を記録するヒット作となりました。

「成功を夢見てカリフォルニアに来たものの、そんなに上手い話なんてある訳がないよな」。「雨が降らないカリフォルニアだって、雨が降ったら土砂降りなんだぜ。そうさ、降れば土砂降りなんだよ…」。人生はそんなに上手くはいかないものさと、爽やかなサウンドとは裏腹に、まったく逆説的なシビアな内容。晴れ渡る青い空の下で、のんびりとビーチに横たわり海風に吹かれながら聞く曲ではありませんでした。


その後のアルバートは、翌年「落ち葉のコンチェルト」や「ダウン・バイ・ザ・リバー」など日本でもヒットを飛ばします。81年にはAORファンにも人気なアルバム『Your World and My World (邦題: 風のララバイ)』をリリース。またソングライターとしても、76年カーペンターズのヒット曲「I Need to Be in Love (青春の輝き)」や、87年スターシップのメガヒット「Nothing’s Gonna Stop Us Now (愛はとまらない)」などの作品を手掛けています。いずれもメロディアスでキャッチーな名曲揃いです。その他にも様々な楽曲を手掛けていて、ソングライターとしての手腕を発揮し続けています。

この活躍ぶりからすると、カリフォルニアの青い空は、見事、爽やかに晴れ渡ったということですね。



夢中になってラジオを聞いていた頃の思い出をこちらでも語っています。

この記事を読んでくださった方の思い出などもコメントして頂けたら嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?