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【名盤伝説】”Lionel Richie / Can't Slow Down”

MASTER PIECE モータウンのスーパー・スター、ライオネル・リッチーのソロ・アルバム『キャント・スロー・ダウン (邦題: オール・ナイト・ロング)』です。

ソウル・ミュージック界の超メジャー・レーベルのモータウンのスター・ミュージシャンのライオネル。コモドアーズのメンバーとして1974年にデビュー。81年に同じくモータウンの女帝ダイアナ・ロスとのデュエット曲「エンドレス・ラブ」の大ヒットを受けて82年にソロ・アルバムをリリースします。翌83年にリリースしたソロ2作目がこの『キャント…』です。

全米、全英、豪州の各国チャートで1位を獲得。85年のグラミーで最優秀アルバム賞を受賞するなど世界的な大ヒット作となりました。

収録曲
M1 Can't Slow Down
M2 All Night Long (All Night)
M3 Penny Lover
M4 Stuck On You
M5 Love Will Find A Way
M6 The Only One
M7 Running With The Night
M8 Hello

何と言ってもメガヒットを記録したM2。「仕事なんてほったらかして、さぁパーティだ!」何とも陽気なダンスミュージックです^^。「一晩中楽しもう」と繰り返す能天気なフレーズは、老若男女問わず心の声として受け入れられたのだと思います。総勢30人を超えるコーラス隊による大合唱というストレートなアレンジも秀逸ですね。アルバム収録は6分超えの大作ですが、とりあえずPV-ラジオ・エディットでお聞きください。


私の記憶の彼方にこのM2のタイトル「ペニー・ラヴァー」とは何かのスラングだったような気がするのですが、ネットではそれらしき答えにたどり着けませんでした。心を奪われた彼女への恋心を切々と歌いあげるバラード。名曲なだけに歌詞の真意を探らなくては・・・


ブルージーなAORテイストのM5。コーラスにリチャード・マークス参加。マイケル・ボディッカーグレッグ・フィリンゲインズによるシンセアレンジが心地よいです。


収録曲の中で最もロックテイストのM7。ドラムはジェフ・ポーカロ、ベースはジョー・シャーメイ、リズムギターはカルロス・リオス、リードギターはスティーヴ・ルカサー・・・LAの人気ミュージシャンがゾロゾロ参加しています。


アルバムラストを飾るM8はしっとりピアノ・バラード。1987年の来日公演@後楽園球場(東京ドーム以前のスタジアム)ではオープニング曲でした。ピアノの自動演奏に合わせてライオネルが陰で歌い、曲の終わりで一転ド派手な照明が輝き「オール・ナイト・ロング」に続くオープニング。雨上がりのスタジアムの2Fスタンドからの眺めでしたが、めちゃくちゃ楽しかったです♩。
この曲もシングル・カットされて全米チャート1位になります。

多分同時期の別の公演の模様ですがライヴ映像がありました。当時の熱狂の様子が分かります。本当に楽しいパーティでした。


このアルバムの大ヒットで、ライオネルもミュージック・シーンでビッグ・スターとしての確固たる地位を得たと思います。1985年のUSA for Africa名義でのチャリティ「ウィ・アー・ザ・ワールド」でも大活躍でしたね。

リチ夫兄さんwからの「ぼやぼやしてらんねぇ = "Can't Slow Down" 」(超意訳) という灼熱の日々を乗り切るエールを胸に過ごしていきましょう。

この人も時代を代表するミュージシャンですね。



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