”偶然から勇気をもらう”

はじめに


いつも読んでいただき
ありがとうございます。

寒すぎて
布団から出るのに
日々葛藤している
今日この頃です。

皆様は
いかがお過ごしでしょうか。

布団から早く出るための
良い方法がありましたら
ぜひ教えてください!

この記事では
英語のイディオムあるいはフレーズなどを紹介し
その紹介したイディオムやフレーズを用いた
小説風の短編ストーリーを
楽しめる内容となっています!

英語が苦手な方にも
ぜひ
お気軽に読んでいただけたら嬉しいです。

今回のフレーズは

"What a coincidence!" 

です!

"What a coincidence!"の意味

"What a coincidence!"
意味: すごい偶然だね!、なんて偶然なんだ!

思いがけないことが起きた時や
何かの出来事が偶然に重なったときなどの使用します。
よくきくフレーズなので
覚えておくととても便利です!

”偶然から勇気をもらう” 小説風短編ストーリー

「夏奈ちゃんって変な子。」
「ちょっと変わってるよね…。」

変わってて何がいけないの。私は私だし。自分に嘘はつけないよ。
気持ちを言葉にしようとしたのに
声がでない。

もたもたしていたら
一人
また一人
気が付いたらまた
一人ぼっちになっていた。
「待って…。置いていかないで…。」

目が覚めた。
気が付いたら
頬っぺたに冷たいものが流れていた。
悪夢をみてしまった。
昨日
久々に友人と会って
お酒を飲みすぎたからだろうか。

靄っとした空気を変えたくて
思い切って
窓を開ける。
「寒っ…。」
あわててカーディガンを羽織る。
冷たいけれど澄んだ空気を吸ったら
少しだけマシになった。

青空を見つめて
「会いたいなぁ。」と呟いたら
テーブルにあった
スマホがふるえた。
パートナーからメッセージが来ていた。
"Hey! I will get there around evening!"
「グットタイミング!」
返信を打ちながら
ひとり呟く。

夏奈にはパートナーがいる。
挙式は挙げていないものの
入籍はしている。
もちろん
両親に報告もした。
ただ
パートナーの家族の来日のタイミングや
夏奈の仕事のスケジュールなどを調整しようとしたら
どうにも難しくなってしまい
話し合った結果
焦って今すぐに挙げずに
またタイミングが合ったら
ということになり
挙式は先延ばしになった。

もしかしたら
この先しないかもしれない。
まだわからない。

住まいもそうだ。
夏奈とパートナーは”不思議”な暮らし方をしている。
塾を経営しているパートナーは
一軒家を住居兼教室として使っていて
もちろん夏奈もそこに住んでいるのだが
近所の祖母の家の方が居心地がよく
住居を他にも持っている祖母が
普段はほとんど使っておらず
別荘のような状態になっているのをいいことに
夏奈はそこに入り浸り
今では
夏奈の住まいのような状態になっている。
なので
お互いが滞在している場所に
どちらかが訪ねていって
ご飯を一緒に食べたり
週末を過ごしたりと
通い婚のような形になっている。

友人に
昨日その話をしたら
「なにそれ。変なの~。夏奈らしけどさ。
でもいずれ子供とかできたら、そんなおままごとみたいな暮らし
いつまでもできないよ~。」
友人のいうことは
正しい。
確かにおままごとみたいかもしれない。

でも
結婚したからといって
毎日同じ場所に帰らなくてはいけないなんて
法律は存在しない。
夏奈だって
時々祖母の家に滞在しているだけであって
そこに住んでいるわけではないし
住所だってパートナーと同じ居住地で届けを出しているし
何も問題はないはずだ。

そうやって
正論のような言い訳を並べて
いいように解釈しているのかもしれない。
でも
「自分の気持ちには嘘はつきたくない。
自分たちの居心地がいいように生きる。」
というのは
時として
世間や
時に友人までもから
「変わっている」「一般的じゃない」
などと指をさされることがある。

昨日
何気なく話題になった
子供を持つことについてだってそうだ。

現実的に言えば
年齢的なことや
将来的なことを考えたら
話し合ったり具体的なプランを
そろそろ立てるべきだろう。
「~べき」
ってすごい言葉だよね。
強制的な要素が強すぎるきがする。
相手に有無を言わせない
呪縛のような感じがする。
とパートナーに言ったら
夏奈は感受性が豊かなんだなぁ。
と笑われたっけ。

こうして
不確定なことがどんどん増えていく。

不確定なことは
ドミノのように
不安定に積みあがっていって
ぐらぐらと揺れている。

普段はそれを
みないようにそっと目をそらして
倒れないように
ほんの少し押しやっている。

考え出すと
思考が段々と負のループにはまりそうだったので
着替えて
マフラーをぐるぐる巻きにして
散歩に出る。
音楽をききながら
どこまでも続く青空と海を眺める。
突然
背中に強い視線を感じる
と思ったら
真っ黒な猫が
夏奈のことを
まっすぐに見つめていた。
しばらくの間
見つめ合っていると
その揺るぎない眼差しに
夏奈は
全て見透かされている気がした。
不安だと思うことから
目をそらしてはいけない。
ただ逃げているだけでは
いけないのだ。
そう言われているような気がした。
「決めた…。」
気が変わらないうちに
"I have something to tell you!"

パートナーにテキストを打つ。
すると
ふわりと何かが触れた。
"What a coincidence!" 
と言ってパートナーの手が
夏奈の髪に触れる。
夕方に来るはずのパートナーが
偶然にも公園に来ていた。

"So, Shall we talk then?"
と明るく切り出して
二人は歩き出した。

ー終ー

*このお話はフィクションです。
登場人物の名前は実在の人物と一切関係がありません。






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