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テレビ録画と週末と穏やかさ

木曜から金曜は週末を迎える準備をする。

その準備とはテレビの録画である。

木曜は「ゆるキャン△」、金曜は「生きるとか死ぬとか父親とか」と「ソロ活女子のススメ」。

これら全てに含まれている要素は"ソロ"である。おひとりさまの私にとっての教科書、いや参考書なのだ。

金曜の2番組は、深夜0時すぎ(だから曜日的には土曜)から2番組続けて放送されている。これはもう、一週間の仕事を終えて金曜夜にお酒飲みながら観るおひとりさま女性を狙っているとしか考えられない。テレ東さん流石です、と思ってしまった。

私もその女性の一人になりたいところではあるが、最近全くお酒が飲めなくなり、且つ遅い時間まで起きているのがキツくなってきた私は、リアタイではなく週末に一気に観る、週末の楽しみとしてルーティン化している。

ソロキャンは自分もソロアウトドアをするので参考になるし、実写版なのでキャンプ場の映像も素敵だし、何より登場人物がみんな穏やかなのでただただ癒やされる。

金曜の2番組は、要所要所のセリフが『あぁ、それでいいんだ』と不安定な今の自分を安堵させてくれる。

これらの3つの番組は、平日ギスギスしたものをまとってライフゲージが0に近くなってしまった私から、そのギスギスを剥がしてライフを回復させてくれる薬草のようなものだ。その薬草のおかげで心穏やかな週末を過ごさせて貰っている。

今はコロナ禍ということもあり、週末の予定として『どこか出かけよう』という選択肢がかなり低くなる。週末の楽しみが減ったと言えば確かにそうなのであるが、私にとってはこの"出かけられない週末"の機会があったことが良かった。

これまでは、『週末は少なくとも1日は外に出なきゃ!』というナゾの強迫観念のようなものがあった。2日間とも出かけず何をしていたかわからない週末を過ごすと何故か不安になった。だから台風とか荒天で外に出るのは無理でしょという週末は、出かけられない理由が出来て安心していた。結局私は出かけたくて出かけていたわけではなかったのかもしれない。何か生き急いでいたのかもしれない。

でも、コロナ禍で「STAY HOME」と言われ、"出かけなくていい理由"を与えられたおかげで、週末と自分と向き合う機会が与えられた。

《週末は心穏やかな時間を過ごしたい》

これが本質とわかった。出かけるとか家にいるとかはどうでもいいこと。やることも何でもいい。人と会うのは、、気を遣うから出来れば避けたいが、、とにかく「あぁ、今私心穏やかだわぁ〜」と心地良く感じる時間を過ごしたいのだ、と思った。

これから先、50歳、60歳・・・と進んでいくと、その時々で自分が心地良いことは変わっていくと思う。いつも『自分が心地よいことは?』ということをベースに考えていきたい。"やっていること"をベースに行動を継続していると、その"やっていること"は今の自分には合っていなくて"不快なこと"になっているかもしれない。『出かけなきゃ』が正にそう。若い頃の私には心地良いことであったかもしれないが、40台の私には不快なことになっていた。

今これに気付けて良かった。本当にそう思う。

今の私に心地良いことのひとつは、間違いなく、平日のギスギスを剥がしてくれる3つの番組を観ること。テレビ番組にこんなに感謝したのは初めてかもしれない(笑)


ちなみに、ゆるキャン△では実在するキャンプ場が話の中で使われているので、それらのキャンプ場のガイドブックが、天下の「るるぶ」から発売されている。

ソロ活女子としては(笑)、コロナ禍を抜けて胸張って旅行にいけるようになったら、この本を持ってソロキャンに行くことを目標に、日々を生き抜いていきたいと思う。

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