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同士


久しぶりに筆をとってみようと思います。
今回は教室を開いてからの様子を書いてみることにします。




こども向け剣道教室として登録してから、 しばらく3人の男児と私の4人で稽古がはじまった。
といっても4人しかいないので体育館の中はいつも4人だった。


一人はボス的存在の中1リュウと
その弟の小4セイ
もう一人はアレルギーで目が痒くなるリク。


いつも3人はこんな事を言っていた。
「こんなとこ新しい生徒なんて入って来ないよ」と私をからかっていた。

そして、ふざけて稽古にならない日々がつづいた。
それならそうと、私も先生らしくない態度で、3人に合わせよくふざけた時が多くあった。


こどもに合わせてふざけるのは嫌いではなかったからだ。
どちらかというと私が遊んでもらってたかも知れない。


というのは
その頃母のことで心配することがあったからだ。
からかわれても3人のこども達といると私の方が癒されていた。



ふざけ楽しい時間を過ごしながらも、最後は稽古をするのである。すると3人はどうにかして私をやっつけようと円陣を組んで作戦会議のような事をしていた。


剣道はまだまだ私には通用しなかった。
まだ小学生であること、それに彼らはまだまだ遊びの中の剣道で、技術が未熟だった。
対戦が通用しないと
「腕をあげやがったな」
ボス的存在のリュウがよく言った。



3人は私を先生とは思わず同士と思っていた(笑)

先生と思われなくてもそんなことどうでもよかった。
こども達に剣道を伝えられる環境があること、ここで剣道が好きなこども達を増やしていけることに希望を持っていた。


つづく….











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