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音階を香りで表現する「香階」

今ではたまにやる仕事となってしまいましたが、8年ほどライター業をやっています。

その中で、何個かのメディアに書いたのが「香階」というものです。

今回は音階を香りで表現する「香階」についてと、モノづくりへの表現について。

香りと音の関係について


まず最初に、香りと音の関係について考えると、以下のような点が挙げられます。

生理的な関係

香りと音は、どちらも人の感覚器官である鼻や耳を通じて感じ取られるものです。そのため、脳の処理や感覚に関与する点では共通する要素があります。

感情的な関係

香りと音は、人々に感情的な反応を引き起こすことがあります。例えば、特定の香りや音楽は人々にリラックス効果を与えたり、喜びや悲しみを感じさせたりすることがあります。

環境や空間の表現

香りと音は、環境や空間の特徴を表現するために使用されることがあります。例えば、森の香りや鳥のさえずりの音は、自然環境を思い浮かべさせる役割を果たします。

記憶との関係

香りと音は、人々の記憶に深く関与することがあります。特定の香りや音楽は、過去の出来事や感情と結び付けられ、それを思い出させたり、再現させたりすることがあります。

コミュニケーションの手段

香りと音は、人々がコミュニケーションを行う手段として使用されることがあります。例えば、特定の香水や香りを身につけることや、音楽を共有することは、自己表現や他者とのつながりを築くための手段となり得ます。

これらの要素から考えると、香りと音は異なる感覚体験ではありますが、その関係は深く、互いに影響し合っていると言えるでしょう。

ピエスが考えた香りの音階

以前、わたしが書いた記事の中に、ピエスの香階というものがあります。

この理論の考え方や作り方はフレグランスとアロマでは若干の違いがあり、私はアロマで活用できる香階の記事を書きました。

また、アロマだけではなく、フラワーアレンジメント、ブレンドハーブティーを作る材料としても活用できるかと思います。

ピエスの香階は、いわゆる香りの揮発速度をオクターブ毎に当てはめたもので、最初は和音で香りを作ればブレンドが調和するのではないか、と思っていましたが、アロマでは入手できない香りがあるため、各音階ごとに割り振られている香りを全部自分なりに変えてみようと思い、「アロマセラピストなら絶対に持っていた方がいい書籍」を引っ張り出し、香階の書物に元々記載されている香りを全部違う香りにしてみました。

それを元に完成させたのが、「大田区の街の香りシリーズ」です。


香りを扱う人にとって調香の分量やブレンド内容は機密情報にするほど重要なもの

おすすめのブレンドを書いたり教えたりするのはありますが、フレグランスの世界では調香の分量や香りの全てのブレンド内容というのは機密情報であり、レシピ自体を公にすることはありません。

なので、書籍に全てが載っているかと言われたらそうではなく、載っていないものは自分自身で何度もトライ&エラーを行う必要があります。

私自身もオリジナルブレンドオイルの調香比率は機密情報になるので、当店の製品もどうやって作ったか、どうすればこの香りになるのかは全て秘密にしています。

おそらく、飲食の世界でもオリジナル調味料のレシピ全ては教えないのと同じで、同じ香りを使用したとしても、調香した人が異なれば全く違う香りになります。

基本の濃度や禁止事項は守りますが、中身は全て教えていません。

それが香りの世界のルールです。

その人自身が時間とお金をかけて完成させたモノなので、どのような商売も同じことだと思いますし、その点への配慮や尊重をする必要があるのではないかなと思います。

ピエスの香階はピエスのものであり、私のブレンドは私のものです。

同じモノをそのままなすればするほど、ものまねをした側の方が劣化したものになるかと思います。

同じモノを扱う中で異なるものを作って相手を尊重をするか。難しいことかもしれませんが、「モノづくり」をしている認識があれば無意識にできるものなのではないかと思います。

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