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鳳来湖(宇連ダム)の湖底の話

愛知県新城市にある「鳳来湖」
この湖は人工的に造られた湖です。
昭和33年に豊川用水の水源として宇連ダムが建設され、その時に湖ができたのです。
ダム貯水量2,842万立方メートルは名古屋ドーム17杯分に相当し、堤防の長さは245.9m、高さ65mだそうです。


このダムの上流が湖となっています
ダムは車は入れませんが、歩いて往復することが出来ます


ダムから見た鳳来湖

ダムにかかる橋から湖を見ると、遠くには「上臈岩(じょうろういわ)」と呼ばれる大きな岩が見えます。大昔のカルデラ噴火のなごりだそうで、金魚に似ているので「金魚岩」と勝手に名付けています・・・。

さて、この湖 農業、生活用水に使うため豊川用水となって流出するので、日照りが続くとどんどん貯水量が減ってしまいます。

渇水状態の湖

私の知る限り、過去に2回、鳳来湖の貯水量がゼロとなってしまいました。

ゼロになると、湖底に現れるものが・・・・・

木橋



水田の跡


川の跡

ダムに沈む前にここには六軒ほどの民家があったそうです。ゆっくりとゆっくりと川の水が増して、ドーム17個分?・・・想像つきませんが水が溜まっていったので、橋も水田も道路も荒らされることなく流されることなく湖底に沈んで残ったようです。

昭和60年、渇水状態の湖底を見ようと、見物人が殺到して道路が渋滞、ダムにはちょっとした露店商(今でいうキッチンカー)まで出る始末。
この時は湖底に降りていくことが出来ましたが、2019年の時は、ふもとで交通規制はかかるわ、湖底にはおりられないわ、大変な騒ぎになりました。

現在、宇連ダムの三倍ほどの貯水量となる設楽ダムが設楽町に出来ようとしており、120世帯の住民が移住を余儀なくされました。(工事は遅れているようですが)
当然、道路も、橋も、木もそのまま湖底に沈んでしまうのですね
もしまた渇水が起きたら、宇連ダムのように湖底から現れるのだろうか・・・・。


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