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木曜日の疲れた夜にカフェでぼんやりと贅沢な時間

仕事帰りに急な雷雨にみまわれた。

駅を出ると横なぐりの雨。
目の前のショッピングモールに入るまでに膝から下がびしょ濡れになった。
雷もなっていたのでおさまるまでカフェに寄ることにした。
この時点ですでに夕飯作りはあきらめた。

お店にはスマホを見る人が大半、そしてパソコンを開けている人、本を読む人。
この時間は1人の人が多い。

私はというと、2つの鞄はどっちも向かい側の椅子にのせて、スマホを見ることもなく、手帳を開けることもなく、しばらくぼんやりした。

壁の小さな穴を見つめたり、あみだくじを横にしたような模様の線を目でたどったり、真正面のライトを見たりして過ごした。

気づくとあっという間に1時間がたっていた。

何をするわけでもない時間、贅沢で優雅な時間。

木曜日の疲れた夜にちょうどよかった。

今週もあと1日。

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