見出し画像

大好きな詩 高田敏子さんの「日々」

ずっとメモに残している大好きな詩。
仕事帰りに夕焼けを見るとこの詩が頭に浮かんでくる。

日々

小鳥がいて
黒猫の親子がいて
庭には犬がいて
夕方の買いものは
小鳥のための青菜と
猫のための小鯵と
犬のための肉と
それに
カレーライスを三杯もおかわりする息子もいた
あのころの買物袋の重かったこと
いまは  籠も持たずに表通りに出て
パン一斤を求めて帰ったりする
みんな時の向こうに流れ去ったのだ
パン一斤の軽さをかかえて
夕日の赤さに見とれている

高田敏子


我が家も昔は牛乳を毎日2本買わなくてはならず、これが重たかった。他の買い物や荷物もあるので私がキレたこともあった。笑い話だ。

最近は夕飯は作れば次の日の分もある。
買い物も毎日ではなくなった。

今となれば懐かしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?