嵐の夜の海を押し渡って行く船の甲板に立つとき、目を見据えておくべきものが三つある。眼前に迫りくる大波、目指すべき島、そして、天空の北極星だ。 空が厚い雲に覆われ、星空が見えなくても、それは変わらない。真の北極星は、あなたの心の中の天空に、常に輝いている。
結局、人は皆、自分が望んだ世界を現実として引き寄せ、本人が望んだ通りの世界に生きている。人々と争わねば生き抜くことが出来ないと信じる人は、争い多き世界に生きるし、優しく穏やかな世界に生きたいと願う人は、実際、そういう人々により多く囲まれて生きる。同じ空間にいても、人それぞれに、世界の見え方、在り方は、違うのである。 そこに善悪や優劣はなく、全ては、各人の選択の問題である。人は皆、自らが選んだ世界に生きているのだ。 そんな風に、人によって世界観は様々である中で、自分
塩屋というのは、家祖の屋号である。両親ともに、長崎県佐世保の出身で、父の家の祖は、江戸から明治にかけて廻船問屋を営んでいたが、地元から上方まで石炭を運び、戻りは瀬戸内の塩を運んでの商いで、一時はかなりの隆盛を誇ったらしい。 残念ながら、時代と共に家業が廃れ、戦後の改革で土地の大半も失って、最後は、町の小さな本屋としてかろうじて商いを続けたが、それも平成の時代に廃業となって現在に至る。その書店の名は、江戸期からの商いに由来して、塩屋書店といった。 自分自身は、佐世保