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ノロウィルス(中編)


とある土曜日に感染性の胃腸炎と診断された次女。翌日は長女のピアノのコンクールがあるため、次女は祖父母の家に預ける予定なのですが、治っていてくれなければ話は別なのです。

今回のコンクールは、わりと「賭けている」のです(勝手に私がそう思っているだけです)。特に英才教育をしているわけではありません。賞を狙っているわけでもありません。


ただ数ヵ月前から、

長女「ピアノ辞めたい。練習嫌だ。やりたくない。」

本当の理由は分かりませんが、自分のやりたい曲じゃないこと、そして、結構難しいこと。練習する度に上手く弾けない自分を目の前に突きつけられ、自信を削がれていく。
挫折と言いますか、
自分に対する苛立ち、
本人からしたら何でピアノを練習しているのか分からないこの理不尽な状況、
そういった事が「ピアノ辞めたい」に繋がっていったのかなと思うわけです。

泣きながらイヤイヤ練習してきたのです。

親としても「嫌なものを続けさせるのはエゴなのだろうか」、反対に「ここで辞めたら簡単に物事を投げ出す人になってしまうのではないか」という何が正解なのか分からない、葛藤の数ヵ月だったのです。

その答えが、明日分かるのです。
母親、父親、揃って見届けたいのです。

なので、次女には何としてでも回復して欲しいのです。
早速調べてみると、だいたい「2日間くらいは食べるな」と。そして「お粥、うどん柔らかくしたやつ、ゼリー、りんごなどお腹に優しいやつをちょっとずつ食べさせろ」と。さらには、「脱水は避けたいので、水分はスプーン1杯を5~10分毎」とのこと。

仕事後にLINEで妻に次女の様子を伺うと、

妻LINE「次女の様子ですが、眠いのに寝れない感じ。甘酒コップ半分くらい飲んだ。ゼリー飲料も結構飲んだ。なくなったから買ってきて。でも全部吐いちゃった。布団が全滅しそうです。吐いた後はめっちゃ元気。」




食べさせていた。。。

そして、もう布団がない。。。



近所のドラッグストアでゼリー飲料を買い、家に帰るやいなやリサーチを実践します。次女にはなにも食べさせない。水分はスプーン1杯を10分おきに。すると本当に吐かなくなり、普通に遊んでます。そして、寝落ち。朝までぐっすり寝てくれました。

どうやら、コンクールには行けそうです。
頑張った次女に感謝します。



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