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私はこうしてメガバンクを辞めました!

メガバンクを辞める人って本当に多いですよね。私もその1人なんですが、今日は私がメガバンクを辞めた経緯について書いてみようと思っています!

この記事は、

・メガバンクに興味あって入ろうかと思っている新卒の人

・とりあえずみんなメガバンク受けてるからいちおう応募してますって人

・メガバンクで働いていて転職を考えている人

そんな人たち向けの記事かなと思います。

※これは私の独断と偏見で書いていますので、この記事だけを読んでメガバンクってこんなところなんだ!と解釈するのは避けてくださいね笑(もちろんないとは思いますが、、、)「

第一章:もしやエリートコース!?大型支店への配属

私がいたメガバンクでは研修が終わると総合職の人たちはみんな全国各地の支店へ配属されます。北は北海道、南は沖縄、、、と言いたいところですが、鹿児島まで。札幌支店へいきなり飛ばされる同期や東京出身なのに関西や東北に飛ばされる同期も、名前が知っている地名ならまだいい方で中には、え?そこどこ?笑とググらないと一瞬どこかわからない場所に飛ばされる同期もいました笑

そんな感じで同期が各地に飛ばされる中、私はなんとめでたく都内の大きな支店への配属が決まったのです!

みんなそれぞれ配属先の支店を眺めながら、「お前、かなり僻地に飛ばされたなあ笑」とか「あそこの支店はパワハラが多いらしいよ」とか「あの支店はうわさによると出世コースらしい」とかどこで聞いたかわからないうわさ話で盛り上がりました。

同期との話によると、どうやら私が最初に配属された支店は行内でもいい感じの支店らしく、そこの支店出身の役員や本部長が多くいるとのことでそれを聞いた私、「おれもしかしてエリートコース歩んでるんじゃね?」と根拠もない自信を持ってました笑

ですが、そんなルンルン気分は支店に配属された初日から見事に打ち砕かれました笑

私は数ある課の中でも大企業を担当する課に配属され、これまた調子に乗っていたのですが、一緒にペアで働く役付きの人がなかなかのパワハラ系だったのです、、、笑

見た目は蛙亭の中野みたいな顔と体型で、しかもまあまあオッサン笑

蛙亭

「うわ〜こいつとペアとかマジ無理だわ〜」と思ったのが懐かしいです笑

そんなこんなでその蛙亭とはかれこれ1年くらいペアをやりました。本当に地獄でしたね笑。メガバンクが辞める人が多いと言われる理由があのときは身に染みてわかりました。

そしてその蛙亭も1年が過ぎた頃には異動(ほんとに嬉しかった笑)し、別の先輩とペアになりました。その先輩は幸薄そうな見た目なのですが、めっちゃいい人でそれから仕事が急にやりやすくなりましたね。芸能人で言うと誰だろう、有吉に似てたかな笑

有吉

有吉先輩とペアになってからはメンタルもだいぶ回復し、仕事に慣れてきてだいぶ回せるようになってきたのもあったのでまた「おれやっぱイケてるわ〜」モードへ突入するのです。

こうやって仕事がうまく回り始めると不思議とプライベートも上手くいくんですよね〜。2年目になってからはだいぶ合コンの頻度や女の子とデートする頻度も増えてきました。1年目のときも行ってたのですが、当時は彼女がいたので彼女とばかり会っていたのもあって本格的に社会人を満喫したのは2年目以降でした。

丸の内や恵比寿、六本木といった大人の街での合コンは最高ですよね。やっぱ東京のOLは綺麗な人が多いなあって思いながら夜な夜な遊び歩いてました笑

そして支店業務も3年くらい経ったある日、ついに私にも異動のときがやって来ました。

第二章:やっぱりエリートコース!?最初の異動で本部へ

なんと銀行員人生初の人事異動で見事本部への異動が発令されました!

しかも部署は私が希望していた市場投資の部署でした。これはもうこのままいけば役員になれるかもなあ〜とさらに調子に乗っていた私です笑

それもそのはず、研修後最初の異動で大型の支店、その次に希望叶って本部への異動。銀行員はなかなか人事異動の希望が叶わないという話もあったのですが、私についてはほぼ希望通りでした。第一志望で出していた部署にまさか異動できるなんて自分でも思っておらず、支店での働きも評価されていたんだなあと、怒られながらもがんばった毎日を感慨深く振り返りました。

新しい部署での仕事は支店時代とはまるで違い、銀行というよりは証券会社にいたような気分でした。パソコンの画面はテレビで見るトレーダーのように何画面もあり、それぞれの画面には株価や金利のチャートが映し出されており、「うわ〜、めっちゃカッコいい!!これぞトレーダー!」という気分にさせてくれました。

部署の人たちも支店のときとはまるで違い、みんなスマートで紳士的、パワハラのパの字のないような物腰の柔らかい人たちばかりでした。そして何より部署にいる若手の人たちがみんな楽しそうに仕事をしていたのです。支店のときは上司に怒られるのを避けるためになんとかやらなきゃというネガティブなモチベーションだったのが、新しい部署ではそうではなく、なんとか投資で儲けてやりたいという純粋な意志から仕事に取り組んでいるように見えたのです。

最初はマーケットの基礎知識や専門用語を覚えることや相場観を養うのにとても苦労しましたが、1年も経つと徐々に慣れて来て、日々の相場を見るのが楽しくなって来ました。マーケットの知識も身に付けることができるし、海外に行けるチャンスもある、本当にいい部署に来れたなと心から思っていました。

そんな平和な毎日を過ごしていたある日、ある出来事が起こったのです、、

第三章:エリートコースから離脱!?そうだ転職しよう

事件っていうのは平穏な毎日に突如として訪れるものなんですよね、、

なんと私が慕っていた仲の良い先輩が銀行を辞めると言い出したのです!

これにはさすがにびっくりしました。銀行はたくさん辞める人がいるし、他の支店の同期で既に辞めている人や支店時代に辞めている先輩もいましたが、彼らは共通して銀行内でうまくいっているとは思えない人たちでした。例えば、本部へ行きたくても行けずに各地の支店に回される人、支店での詰めに耐えられなかったり仕事がそもそもつまらな過ぎて辞める人だったりとそんな感じです。

ですが、私が慕っていた先輩はとても優秀で部長や次長からも頼られる人であり、本人も仕事内容に特に不満を持っているようには見えず、銀行内でもこのままいけば出世できるレベルのエリートコースを歩んでいる人でした。

そんな人がどうして銀行を辞めるんだ!?と思った私はその先輩と飲みに行き詳しく話を聞いたのです。そしてその先輩が言い分はこうでした。

・部署や仕事に不満はない

・上司や人間関係も不満はなく、むしろ今の部署はみんないい人

・成果が給料に反映されないことが納得できない

・このまま順調に上がれる保証はない

・同じ業務内容なのに他と比べると給料が低い

まとめるとこんな感じでした。話を聞いた私はなるほどなあと思ってしまいました。銀行にはこういう理由で辞めていく人がいるんだと新鮮な気持ちになりました。そのときふと、どこかで見たGoogleの話を思い出しました。

Googleは優秀な人材ならいくらでも払う、とそう会社は宣言しているとの話です。優秀な人材には高い給料を支払うのが当然というGoogleのスタイルとは真逆と言える待遇のメガバンク。今までは銀行内での出世が見込めない、いわば出世コースから脱落した人が辞めていくと思い込んでいたのですが、実は出世コースに乗った人でも銀行に身を置くことに疑問を感じて辞める人がいるのです。

この出来事が私にとっての転職のきっかけでした。

その先輩と飲んだときにいろいろな転職情報を教えてもらいました。

・メガバンクの本部勤務の人は転職市場の価値が高いこと

・メガバンクでは優秀な若手がこぞって転職していること

・30歳くらいまでなら未経験でも他業界へチャレンジできること

・転職による給与アップが目指せること

確かに私自身、今の給与水準には不満もあり、外資とか商社に行った同期は今頃めっちゃ稼いでいるよなあとか、そういやもともと就活していたときは外資に行きたかったなあとか、そんなことを思うようになってました。

そしてとうとう転職エージェントにリーチアウトする日が来るのです。

こうして私はメガバンクを辞める覚悟で転職活動に本腰を入れることにしたのです。

第四章:おわりに

メガバンクを辞める人にはいろいろな種類があります。いずれもネガティブな理由なのは共通しているのですが、私はその中でも大きく2種類に分かれると思っています。

① 銀行内で評価されず異動の希望が通らないや業務内容がつまらないなどネガティブな要因から辞める人

② 銀行内で一定の評価があるがキャリアアップや給与アップなどポジティブな要因から辞める人

一口に銀行を辞めると言っても実はいろんな人がいることをお伝えしたいです。彼らがメガバンクを辞めた後、どんなキャリアを選ぶのかそれも人それぞれです。

この記事を今お読みになっている人はいろいろな人がいると思いますが、メガバンクは会社としては非常に良い会社だと私は思っています。何を持って良いというのかは人それぞれですが、私が思うメガバンクの良さは、

・金融の基礎的な知識が学べる

・部署によってはかなり高度な金融の専門性が身に付く

・トップ層は非常に優秀

・なんだかんだいってもそれなりの給与水準

・社会的なステータス

かなと思います。金融の基礎知識はビジネスをやる上では必須ですし、おそらくどの会社に行っても役に立つと思っています。現に私は転職したコンサル会社でも金融の知識は役に立っています。企業の経営を語る上で、会計や金融の知識や切っても切れないからです。バランスシートや損益計算書等財務関連の書類は読めるに越したことはありません。

また、銀行は部署によっては相当高度な金融の専門性が身に付くと思います。例えば私がいた市場投資の部署やプロジェクトファイナンスの部署、M&Aを扱う投資銀行といった部署はその後の転職にも活きるくらいの専門性が身に付きます。

そしてメガバンクのトップ層は優秀な人が多いです。私の同期でも総合商社やMBBを蹴って銀行に来ている人もいました。そういったやりたいことや意志を持ってメガバンクに入る人たちはみんな頭が良く、コミュニケーション能力も長けている優秀な人が多いです。また、経営層やベテランのおじさん方で特にそれなりの部署でそれなりのポストに着かれている方も非常に優秀な人が多いです。これは彼らが就活していた時代は銀行が就活生に人気の企業だったことが背景としてあります。今でいうところの総合商社みたいなポジションでしょうか?そこまではいかなくとも、今よりもはるかに就活生の人気があった時代に入社し、その中で出世している方たちなので優秀な人が多いのも頷けます。

給与はなんだかんだいっても世間的に見たらいい方です。上を見たらキリがないですが、メーカーに比べたらやはり金融なのでいい方です。普通にしていれば30歳を超えて1,000万円は行きます。

あと世間体も良いです。まず日本で生きている大人でメガバンクの名前を知らない人はほとんどいないでしょう笑。大体の人がメガバンクのどこかしらの口座を持っていますよね。そのくらい圧倒的な知名度があります。これだけ知名度が高い企業は意外と少ないと思います。外銀や外コンを知っている層はおそらくトップ層だけですが、メガバンクはトップ層だけでなくあらゆる層の人が知っており、そこに勤めていればそれなりのネームバリューは発揮できるでしょう。

なので私個人としてはメガバンクはとても学びがある場でしたし、良い人にも恵まれ、辞めた後でも良い職場だったなと思える会社でした。

就活生や転職を検討しているメガバンク勤務の方に対して何かの役に立てば嬉しい限りです。

〜完〜








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