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新社会人さんへ、ささやかなエール


#会社員でよかったこと

桜の開花宣言が始まりましたね。
新社会人の方々にとって、この時期は不安と期待の混じった、そわそわした季節ですね。

働き方が多様化してきて、フリーランスで働くとか、パラレルワークとか、組織で働く以外の選択肢が当たり前になってきました。
素晴らしいことです。
全体主義、事なかれ主義の日本の悪しき風習は、働き方の多様化によって打破されるのかもしれませんね。

そんな世の中の流れは汲みつつも、私は、会社員として働く経験はやはり実りの多いものだと思っています。

会社員として働くこと、つまり組織の一員として働くことの良さは、
自分の成長をそばで見てくれる人達がいること
だと思うのです。

社会人1年目のときの私は、周りの先輩方と同じような仕事ができず、日々もやもやとしながら必死で仕事についていこうとしていました。

毎日緊張して、張りつめて。
社会人1年目というのは、楽しいというよりは辛いことが多いものかもしれません。

ある日、ちょっとしたミスをしました。
張りつめていた糸がプツッと切れて、涙が次々こぼれてきました。
ミスをした上に泣いてしまうなんて、子供みたいで恥ずかしくて、休憩室に逃げ込みました。

頑張っているつもりなのに、上手くできない。
頑張っているつもりなのに、先輩たちみたいに立ち振る舞えない。
苦しくなりました。

その時、私より10歳上の先輩が休憩室に入ってきました。
大丈夫?と。

その先輩はとても仕事ができる人。
少し近寄りがたくて正直苦手でしたが、
「頑張ってるつもりなんですけど、うまくできなくて、情けないです」
と言った私に、

「キミはまだ、社会に出たばかりなんだよ。社会の中で、1人で歩き始めたばかりなんだよ。うまくできなくてもいいじゃない。」

と、言ってくれたのです。

この言葉は、私の心を占めていたネガティブな感情を晴らしてくれました。
張りつめていた気持ちが、一気に楽になったのです。

先輩からその言葉をもらってから、その先輩だけでなく、組織の中で関わる方々が、何気なく私の成長を見守ってくれていることに気づくことができました。

前よりよくできたね
お、やるね
ちゃんとわかってるね

そんなさりげない一言で、少しずつ仕事が楽しくなっていきました。

会社という組織には、個人の成長を見守り促す、という力が、確かに存在します。
その恩恵を受けただけでも、私は会社員をしていて良かったなと感じています。

新社会人の方々は、これからたくさんの壁にぶち当たり、自分の力不足に悩むことがあると思います。
でも、それは当たり前のことです。
私の先輩の言うように、社会人として独り立ちしたばかりなのですから。

上手く歩けなくて当然。
転びながらでも前に進もうとするあなたを、周りの人はそっと見守り、応援しているものです。

誰でも最初は1年生。
どんと構えて、頑張ってくださいね。

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