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認知症の母 瓶牛乳販売終了に困った!

 2020 年頃から母がどんどん痩せてきました。医師に相談したところ、血液検査の栄養状態に大きな問題は無く、「もう高齢なので神経質にならなくても」とスルーされました。けれどもさらにヤセは進行し、2021年1月に身長155センチで体重は37キロに。(詳細は記事「認知症の母が激ヤセ その原因は…」をご覧ください。)

 母が激ヤセする中、なぜか血液検査で引っかからなかったのは、50代から毎日飲み続けている牛乳のおかげだったようです。瓶牛乳1本を毎朝ホットミルクにして飲むという習慣が、母の命をギリギリのところで助けていました。

 その瓶牛乳が販売終了となり、4月上旬から紙パックの商品に切り替わると、販売店から連絡がありました。このところテレビやネットのニュースでも話題になっていますね。
 認知症の母が紙パックの牛乳を“牛乳”と認識できるか、かなり難しいものがあります。また、新しい商品サンプルを母に試してみましたが、開封のシールを指先でつかみ、剥がすのに苦戦しました。高齢者には使い勝手の悪い新容器、自力で開けるのが難しいと、あきらめて飲まなくなるおそれもありそうです。
 切り換え後に母が紙パックの牛乳を飲めないようであれば、瓶牛乳を配達する別業者に乗り換えるしかないのか…。今の森永乳業の販売店は、母が認知症であること理解し、様々な対応してもらっているので、牛乳の宅配を続けるなら、このまま継続したい…。

 母は新しい記憶をとどめることができないので、口頭の説明ではすぐに忘れます。瓶牛乳から紙パック牛乳への変更について、貼り紙をつくり、リビングと冷蔵庫に貼りました。

瓶牛乳から紙パック牛乳への切り替えについて、私が作った貼り紙です。
要件を簡潔かつ分かりやすく書かないと、認知症の母は理解できません。
記憶はできないので、牛乳を飲むという行動の時に、目につくところに掲示することも大事です。

 新商品がこれまでどおりの味か、ホットにして飲んでも大丈夫か、森永乳業のお客様窓口に電話で確認をしました。
 ちなみにこれまで宅配してもらっていた瓶牛乳は、「牛乳」ではなく「乳製品乳酸菌飲料」で、ホットには不向きだったことが発覚。愛飲していた“ミルク生活”(商品名)、母は商品特性をろくに理解しないまま、牛乳と思い込んでいたようです。
 電話窓口のスタッフには、母が認知症で自力でまともな食事を取れなくなった時に、宅配牛乳が母の健康を支えてくれて感謝していること、今回瓶牛乳が無くなることで毎日飲む習慣の継続が難しくなりそうであることを伝えました。担当者と情報を共有してくださるとのこと、ありがとうございます。

 90歳の母は、杖も使わずに歩き、食欲旺盛で身体は元気。ちょっと躓いても骨に支障はありません。50代から続けた毎日牛乳を飲むという習慣が、今の母の健康を支える大きな要因になっていると思います。
 お母さん、将来のためにやらなくてはならない、大事なことを教えてくれてありがとう。

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