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連載8回目、月刊ショパン発売になりました!


今回のテーマはフランスのアンリエット・ピュイグ=ロジェ先生の教本。

この写真は、1989年5月号Musica Novaの表紙
1979年秋に来日以来、東京芸術大学をはじめ色々な大学で教鞭をとり、
演奏や講座でも活躍をされたロジェ氏。
私も学生時代にロジェ先生の講座に何度も伺った思い出があります。
日本で教鞭をとる日々の中で、日本の子どもたちが使う教本に問題を感じたロジェ氏は、
優れた対位法音楽の中でピアノを学ぶべきであると言う考えに基づき、
ルネッサンスから古典派までの作品100曲からなる曲集を1988年に編集出版。
ピュイグ=ロジェ教本というタイトルで出版されたこの曲集は、5巻からなる大作でした。
この写真は、「小さくたってじょうずな手」の原著版。
ロジェ先生がお嬢様にピアノを教えるために書いたものです。
原著版は、ロジェ先生の出身地、フランス🇫🇷のHenry Lemoine 社から出版されています。
もちろんフランス語。ピアノを学ぶ上で対位法音楽の大切さをあらゆる場面でお話しされてきた先生のこの教本は、子供が苦労せずに学べる工夫が音の動きや指使いに施されています。
そして、先生の、母としての我が子への温かい眼差しと音楽への愛が満ち満ちた作品になっています。
興味を持って頂けたら嬉しいです。


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