週刊少年ジャンプ9号感想


こんにちわ葦原です。
さっき凄く気分の悪いニュースを見たので凄く気分が悪いです。

私がここで何を言ってもなんにもならないのはよく分かっていますし、誰が何を言おうと軽率極まりない言葉になるのでしょうが。

やっぱり、何かを創ってる人間が作品に対してかけている感情というのは、それを消費する、あるいは二次的に活用するという形でしか享受できないその他大勢には絶対に理解できないものがあるんじゃないかと思います。
好きや嫌いよりも前にまず尊敬がなくてはいけないと思います。



まあ、
気を取り直して今週もジャンプの感想を書きます。
これはそういう記事なので。
ジャンプはめちゃくちゃ面白かったです。げんきに書きます。



◯僕のヒーローアカデミア




ここ最近毎週一番目にしています。そのぐらい面白いんです。

先週二代目が提案した「OFAを捨てる」という作戦は、アメリカNo1ヒーロー・スターストライプとの戦闘でAFOについた綻びに対して、「譲渡」という形で個性を「ぶつける」ことで、死柄木本人の精神に攻撃を加えるという方法。
無個性の私には何を言ってるのかいまいち分からなかったんですが、要は、「個性のフルパワー譲渡」ってことなんじゃないでしょうか。
個性を全力投球で相手に譲渡してAFOについた傷を抉る。
「フルパワー閉扉」も、実際にランボルギーニに傷がついたわけではなく、それによってワイ氏の精神に傷を与えた(という妄想)なので、似たようなことを死柄木にやろうとしているんじゃないかな〜と思います。

ここに来て、緑谷の態度に一番懐疑的だった二代目が、彼の正義を信じてそれに賭ける、という非常に胸熱な展開です。
この作戦なら、AFO・死柄木弔という形で覆い隠された志村転弧の精神を剥き出しにし、死柄木を人として「救う」ことが出来るかも知れないですしね。

また、二代目曰く、これにより「変速」を手放せば、反動による行動不能状態も解除されるみたいです。
ですが、前回はほんの一瞬手が触れただけで「危機感知」が奪われたことを考えると、下手な接触をすると個性全部取られてジ・エンドになりかねないです。
よって緑谷は確実に「変速」だけをフルパワー譲渡するために、死柄木との一瞬の接触を試みます。
結果、最終コマのスピード特化型みたいな見た目になるわけです。
現在緑谷は「変速」の反動で体が動かないので、「黒鞭」で全身の筋肉を強制的に伸縮させて移動しています。

その風貌を見て死柄木は一言、「とても、ヒーローには見えねぇな。」だそうです。

ですよね。私もそう思います。

しかし、逆に今までデクがヒーローらしい風貌をしていたことがあったでしょうか。
私はなかったように記憶しています。
強いて言えば初期コスチュームがそうかも知れませんが。
あれダサいんですよねぇ。そこが緑谷らしさがあって良いんですけど。


とにかく次の話が読みたいですね。




◯カグラバチ



多くは語りません。

先に言っておきますが私は中二病です。
なので今週の話はとても面白かった。

「唯一妖刀に対抗しうる”個”」
「神奈備の最高戦力」
「緋雪、任務通達だ。”炎骨”の胴体までの使用許可が降りた。」

絶対強いじゃんこいつ。
確実に環境キャラじゃん。
もう今週のカグラバチはこの任務通達と緋雪の顔面を映すためだけの一話です。(あと命滅契約の説明)

緋雪が凄すぎて双城の壮絶爆破オチも霞んでしまいます。

彼、名前が「緋雪」、使用する妖術が「炎骨」なんでしょう。
しかも許可が降りないと使用できないほど強力な妖術。
となると、緋雪本人の妖術ではなくて、管理者は神名備だけれど、一番有効活用できるのが緋雪なので結果的に彼個人の妖術のようになっているのかも知れません。
ワートリの「風刃」みたいな。
「胴体まで」という文言と、骨という文字からも、なんか憑霊系の妖術な気がしますね。
火炎系統の攻撃と身体強化を同時に行う感じなんでしょう。
多分「獬豸」も似た類(憑霊系)かと踏んでいます。

でも、逆に考えてみると、緋雪でないと対抗できない「妖刀」とかいう大量殺人兵器を神奈備が五本も管理下に置いてることのほうがヤバいですよね。
「緋雪」の更に奥の手。まじのまじで困ったときの切り札がおそらく彼らなんでしょう。

チヒロくんサイドの戦後処理やら状況整理がまだなので、来週から早速戦闘開始!と行くかは分かりませんが、楽しみで仕方がない。




◯魔々勇々


三行でまとめると

モニカが可愛かった。
新キャラの存在が示唆された。
あとモニカが可愛かった。

という感じの一話でした。


まずは状況確認からスタート。
コルレオ側はクプトゥラとモニカを捕虜?にし、引き換えにミネルヴァがグリシャの下へ行きました(とてもかなしい)。
クプトゥラは、身柄はこちらが保有しているとはいえ、紋章はエンドに取り込まれているので紋章計算だと差し引きゼロです。
首ったけラルフくんは衛兵を守って負傷してしまいました。なかなかいい筋肉してましたね。
強いだけのおっさん、パンネロは無傷で飄々としてました。強いですね。
無論自分が勝つという前提で、戦った相手の格付け査定するくらいには強い。

そんな中、損害状況等を確認しているコルレオ達のもとに「モニカが脱走した」という報せが入り、コルレオとエリシアはモニカを捜索しに走ります。
モニカが脱走した理由について、どうやら豚女ことエリシアちゃんにはピンとくるところがあるみたいですね。

それと、ここでモニカの能力が確定しました。
様々な動物に変化へんげする能力。
そのような変化へんげ、つまり身体を変形する類の紋章術を持っているにも関わらず、モニカはたゆんたゆん超えられない壁を突きつけられてしまったわけです。
そりゃあ脱走したくもなりますよね〜。
この絶妙な能力設定からも林先生の謎の鬼畜っぷりが窺い知れます。



あと、私は「テラフォーマーズ」という漫画が大好きなので彼女の能力には期待大です。
「テラフォーマーズ」だと基本的に無脊椎動物のほうが強いのであれですが、少なくともモニカは鳥類に変身出来ていたので、高速飛行や、強肩による投擲みたいな工夫した使い方ができたらマーズランキング15位以内は堅いでしょう。
犬の耳による音波に加え、世の中には可視光線外の電磁波が見える生き物も居るので探知キャラとしても役立ちそうですね。
ていうか、モニカちゃん、嘘分かるのに騙されるのかわいそ、、、。
まぁ、彼女はちょっと物事を歪めて解釈しちゃう癖もありますし、グリシャも利用するためとは言え確かにモニカに居場所を与えてはいるんですよね。クズは純心に漬け込むのがうまいよなぁ。


場面は変わって、足腰立たない主人公を休ませて、エリシアが一人でモニカの下へ行きます。公園で雨宿りしてるのも幼さ出ててとてもいいですよね。
降りしきる雨の中、そう、雨の中ですよ。
あの設定がココに来て活きてきます。
エリシアにとって「雨」は終わらない絶望の象徴でもあります。
彼女にとって、終わらない雨に対して傘を差し出してくれたのがコルレオでした。
自分を信じてくれとは言わないから、自分に生きがいを与えてくれた人物が差し出す傘を受け取って欲しい。
その真摯な気持ちが伝わったのか、エリシアちゃん、「豚女」から「牛女」に昇格です。
良かったね。

そして、主人公は遅れてやってきます。
「見つかっ、、、たゆん」は話にならないので置いておきますが、コルレオくん、傘二本も持ってんのに差さずにずぶ濡れでやって来るんですよ!!
なんか、、、こういうとこなんだよなぁ。
だからコルレオはモテるんですね。分かりました。

そして、和解したモニカを引き連れて軍施設へ戻るコルレオたち。
一同はモニカから、グリシャがミネルヴァを連れ去った目的が「エヴァン復活」にあることを知らされます。そして示唆されるモニカの対の勇者にして霊を司る紋章術を持つ、サディコ。
所在地は西パーモット地方。

来週は旅行!!
私達東アジア人からすると、西、と聞くとなんだか砂漠が広がってそうな乾燥地のイメージがあるんですがどうなんでしょう。楽しみです。







◯ONE PIECE


だれかサターン聖をあと十五回くらい殴ってくれ。
ルフィ、、、もうお前しかいねぇ。頼む。
もう読者はみんなブチギレそうなんだ。


と、言うことで、今回はロビンのトラウマ、バスターコールの回でした。
まぁ海軍側からすれば、ルフィ(ニカ)、二コ・ロビン、ボニー(バッカニア族の生き残り)、世界機密を握ってるペガパンク等々が一同に介している状態なので、ここらで一掃できれば嬉しいですよね。
当然の判断です。
ですが、麦わらの一味にとってバスターコールは二回目、ロビンに至っては三回目なので(劇場版を含めれば+1)、慣れたもんですね。
みんな冷や汗垂らしてガクブルしながら荷物をまとめて逃げ出そうとしています。

あと、ゾロはボニーの回想中もずっとルッチと戦っていたみたいです。完全に存在を忘れていました。
まぁあのゾロなんで負けることはないでしょうが、問題は彼が一人になると道に迷って仲間と合流できないこと。仕方ないのでジンベエが迎えに行きます。

そして毎度有能な骨。
空島を再現した雲を能力で凍らせて、滑って陸を移動するという奇抜な発想で逃げ出すことに成功します(なお止まれない模様)。
ホールケーキアイランドでも、こっそりポーネグリフの写しを取ってくるというMVP級の活躍を見せてくれましたし、新世界以降のブルックは骨だけなのに頼もしいですね。

黄猿とサターン聖は、一斉砲撃を受ける島の中で掃討戦に挑むようです。
このクソジジイ、ただただ偉ぶってるだけの他の天竜人と違ってちゃんと強いんですよ。そこが難しいところです。

来週はルフィが復活してサターン聖を殴ることを期待しています。





◯あかね噺


最近、ちょう朝師匠は、ヒロアカのホークスと立ち回りというか、持っている雰囲気が近いんじゃないかと思っています。
作品のジャンルはぜんぜん違うんですけどね。
読者人気が出るタイプのいいキャラです。


泰全師匠は、自らの師への義理、落語家としての矜持、後輩たちの想いなどに板挟みで、随分と苦しそうですね。
中間管理職の苦悩です。

結果として選んだ道は「志ぐまの弟子に推薦を出すな」と言った師匠への義理を通しつつ、自分の芸への姿勢に嘘はつかないために、わざと遅刻して、あかねの芸を見ない、という姑息な方法。
随分と苦しそうですね。

居場所も状況も分からないまま、ちょう朝師匠が必死に連絡を取ろうと試みますが、応じる気配はない。あかねはただただ信じて待つことしか出来ない。落語連盟の会長まで顔を出している以上、むやみに高座の順番を変えるわけにも行かない。

まさに絶体絶命の状況の中、公園で一人時間がすぎるのを待つ泰全の背中に、「随分と苦しそうじゃないか」と呼びかける声。

お父さんです!!!


まじでこの人一番格好良いときに登場しますよね。
言っちゃ悪いですけど、もう落語家じゃない、いわば「一話で退場」を食らったキャラなのに強者感がすごすぎる。
ただのコンクリート屋って言いますけど、この世界でいま、泰全師匠の心を動かせるコンクリ屋はお前しかいないですよ。

おそらく来週はあかねが練習してきた「たぬき賽」を披露する回になるでしょう、果たしてそこに父・志ん太は、また泰全師匠は居るのでしょうか。

楽しみです。








きょうはここまでにします。


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