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週刊少年ジャンプ12号感想

原口沙輔さんの新作の「ミニ偏」がとても良かったです。おすすめ。
ユ!



◯ONE PIECE


突然現れた巨兵海賊団、そして黒ひげ海賊団の二人。

そしてサターン聖が殴られた。嬉しい!

ニカルフィは楽しそうでとてもいいですね。
ボニーの未来の可能性を引き出す能力も、ニカの戦闘を直接見ることで想像の幅が広がったことでしょう。

にしても、やっぱりサターン聖の能力はよく分かりませんね。
数コマですが睨んだだけでルフィがダメージを食らっているような描写がありました。それに加えて、身体を再生する能力、相手を拘束する能力もあります。
ビジュアル的にゾオン系の覚醒で「モデル・牛鬼」なんじゃないか?って考察をこの間見ました。かなり能力の幅が広いので幻獣種の可能性は高いですよね。
ただ拘束の能力は効くやつと効かないやつがいるみたいなのでよく分かんないですね。サンジも食らってたので単純に覇気の強弱で決まってるわけでもなさそうですし。
年取ってる描写がないのでもはや人間かどうかも怪しいですしね、五老星。

サンジと言えば、彼は黄猿のレーザーを蹴ってました。どんどん人間じゃなくなっていってます。血統因子、ジェルマの血ですねぇ。
改造人間は愛の力でレーザー蹴飛ばせるんですね。

あとは黒ひげ海賊団のカタリーナ・デボンとヴァン・オーガーの二人です。
ルフィに殴り飛ばされたサターン聖のもとになぜか現れた二人。
カタリーナ・デボンがサターン聖に接触することがどうやら「任務」だったようです。「一体どんな能力かしら」という発言が引っかかりますね。ティーチが能力を奪う、また与えることが出来るのと関係がありそう。

カタリーナ・デボンの能力がゾオンの幻獣種・モデル「九尾の狐」とのことなので、その能力が関係している可能性は高そうですよね。
ぱっと思いつくのは触れた相手に化けて姿や能力を模倣するって感じでしょうか。マネマネの実の部分的上位互換みたいな。
五老星の一角なので、姿だけでも模倣できればかなり強力です。

はやくガチ考察勢の意見が聞きたいところです。





◯僕のヒーローアカデミア


9代目ッ!!


ほんとに緑谷の戦いは面白いです。
一つの戦闘での伏線回収が細かくて凄いですね。
無個性だからこその「個性への憧れ」がOFAを輝かせる。
ヒーローや雄英のクラスメイトの個性をノートにまとめて研究するほどの熱中ぶり、そして今までチーム戦での積んできた個性の組み合わせの経験がいきてますね。

雄英の建物を地面ごと宙に浮かせるという崩壊対策を参考にして死柄木の接地面を「黒鞭」の鎖で広く削り取り、死柄木の「見えてるぞ幽霊」という発言から「サーチ」はOFAの個々の能力を識別できる可能性に賭け、能力を付与した血とマントを「黒鞭」に乗せ、「危機感知」と「サーチ」をデコイで誘導、その間に「煙幕」で距離を誤魔化し攻撃を当てられる距離まで接近する。
これには6代目も私も大興奮です。
ほんとに能力バトルすぎる。楽しい。

あと、ワートリの三雲くんとか見てても思うんですけど、身捨ての攻撃が選択としてデフォルト、どころかそれ前提に戦闘を組みた立てるやつって強いですよね。そのへんの価値観がイカれてる分、予想を上回る攻撃ができるので。契闊の縛りに自身を加えてなかった虎杖くんもかなり近い精神をもってますね。
緑谷は昔から指と腕を壊しながら戦ってきたので、「あと何本指を折れるか」とか「あと何回殴れば腕が使えなくなるか」ということを「残弾数」として勘定にいれて戦おうとします。狂ってて良い。

そして、緑谷は、個性の組み合わせの力を存分に活かして、死柄木に会心の一撃を加え、二代目の個性を譲渡します。
譲渡の瞬間、死柄木の多重個性が無数の一軒家の集合で表現されてるのすごく良いですね。

個性のフルパワー譲渡によって、AFOとOFAの間で記憶の交錯が発生し、緑谷側は体育祭での轟との試合の記憶、死柄木側ではヴィラン連合の仲間たちとの出会いの記憶が交雑した空間が出現します。
そして緑谷は、六代目の声に従い、交錯する記憶の中でさらなる追撃を試みます。

今回、No.414は「オーバーレイ」と題されています。
「上書き」「重ね合わせ」という画像関係の用語です。
戦闘背景に上書きされた二人の記憶や、「煙幕」を基調とした、個性の重ね合わせの戦闘、呼吸困難と酷使した身体を「黒鞭」で上書きして無理やり動かしている様も全部「オーバーレイ」と符合しているように見えてすごく良いタイトルだと思いました。

きっとこのまま交錯が続けばいつかは死柄木を救う鍵となる「オリジン」にたどり着けるんじゃないでしょうか。
来週以降が楽しみ。




◯魔々勇々

サディコ好きすぎ!!!!!!


最高ですねサディコ。
Crazy Girlです。

一人じゃ出来なかった人生ゲームをやりたいサディコは、人生ゲームやりたいエリシアと、人生ゲームやりたいモニカ、そしてコルレオの四人で人生ゲームをしながら、コルレオの人間性を見定めようとします。
グリシャの降霊を阻止する目的を、その危険性や勇者としての使命、より前に、「仲間を取り戻す」に置いているところがさすが主人公コルレオですね。
ミネルヴァ推しとしても嬉しいです。
ゲームはサディコが役職チェンジのカードを引いたところで中断、サディコは屋外でグリシャの降霊阻止について語ります。

しかし、そのまま話しても面白みがないと、紋章術で操作したパワー型ポンチ君とコルレオを戦わせます。ポチン君でもチポン君でもなくポンチ君です。色々と危ないですねこの漫画、、、。
戦いはあくまでコルレオとポンチ君の一対一。エリシアやモニカが手を出した場合サディコが全員殺すそうです。
お化け屋敷であれだけ能力を使っておいて紋章ストックを全く消費してない所を見るに、サディコが強いというのはハッタリじゃなさそうですし、サディコの年齢とモニカの話から考えると、モニカの世界で魔王サイドを圧倒したのはサディコの紋章術の力によるものなんでしょう。
きっと、やろうと思えば3対1でも十分に勝てるのだと思います。

現状のコルレオの戦闘能力に合わせて調整されたポンチ君との戦闘の最中、サディコはコルレオにある一つの方策を示します。

グリシャの目的がコルレオの紋章を育てて奪うことにあるのなら、全て他人に投げ出してこれ以上成長しなければ良い、なんなら、腕を落とすなり死ぬなりすれば確実。

この災禍の目的地がコルレオにあるのだから、それを断てば良い、と。
コルレオもそれ自体は分かっているようで、自己矛盾を指摘され動揺し、ポンチくんの斬撃を食らってしまいます。
ていうかポンチ君の腕って仕込み刀あるんですね。遊園地のマスコットってそんなもんなんすか。知らなかった。
ここでサディコのコルレオ心理診断が入ります。おそらくこれも霊の紋章術の一種でしょう。
責任、矛盾、与えられた力、強い正義感、失敗、自己肯定、、、、。
文字の大きさはそのまま気持ちの強さと結びつけて良さそうです。
それらの様々な感情が混濁して整理がつかない状態になっているようですね。
「強い正義感」がかなり大きな軸として存在していますが、やはり全体的には受動的な動機が多い気がします。エヴァンから貰った命、そして能力が責任の重圧として作用している部分はあるんでしょう。
また、この心理分布がコルレオの勇者像が形成途上にあることもよく表しているとも思いました。

この時のコルレオの苦渋に満ちた表情は良かったですね。
上のヒロアカの感想で、「身捨ての攻撃が前提条件として戦闘に組み込まれているキャラは強い」と書きましたが、コルレオは少し違う。なんというか、もちろん自分の命も選択肢にいれているんですけど、それを躊躇なく選択するほど正義に狂ってないんですよね。サディコの心理分析には無かったですけど、やっぱり、土壇場で命を賭ける選択が出来たとしても、そこに躊躇や恐怖、我が身可愛さの感情は確実にあると思うんです。
だからこそ、恐怖を押し殺しての決断は周囲の心を強く動かすのでしょうし、そのような非合理な弱さを知っていることが彼の「勇者」としての強さなのでしょう。

サディコの定めた禁を破ってまで、エリシアとモニカが動いたのがその証拠です。

それを見てサディコはコルレオを勇者たる人物であると認めます。

何者が勇者足るか、それは仲間に恵まれる者である。

どれだけ強くても「勇者」と呼んでくれる仲間が居なければ勇者ではない。
これが、「一人じゃ出来なかった人生ゲーム」と符号するんですよ。最高。

そして、サディコはグリシャの降霊を阻止するための第二の手段、「コルレオがぶっちぎりで強くなる」という方法を示した上で、自分ならば最強りそうの勇者へと導けると言い、コルレオもそれに応じます。


ほんとサディコ良いですね〜。

今回の話で思ったのですが、サディコってエヴァンとかなり似ていますよね。
孤独でとても強い勇者。
どれだけ残酷だとしても、勇者の使命のために合理的ならば躊躇なく実行に移せる強さがあるところ、しかしそれゆえに仲間を失い、孤独に陥るところ。だからこそ、迷いも弱さも知り、殺し合い以外の道を見出すことが出来るコルレオに協力したくなるところも似ています。
実質的に魔勇の争いに勝利したサディコが、自身のことを「勇者になりそこねた」と表現したのもそれが理由でしょう。

多分、あの整理のつかない混濁した感情のうち、なにか一つを芯として、他を切り捨てるような強さを求めたら、サディコやエヴァンのような勇者になるんだと思います。
コルレオくんには、今後も迷いや矛盾を抱えたまま歩いていって欲しいです。確かにそれは不安定で脆弱な面もあるでしょうが、それを補うために仲間がいるんですから。

少年漫画!!




◯カグラバチ


緋雪は女でしたね。
Crazy Girlです。


多福くんの、勝負がつくまで解除できない結界内で始まった妖刀を狙っての強襲。
チヒロを襲うのは神奈備の最高戦力である緋雪、炎骨という特殊な妖術を使います。炎骨は陸郎りくおという名前がついているようで、彼に骨格の部位を要求することで発火する巨大な骨が出現するみたいですね。
意思疎通が出来ているので術そのものに意志があるようです。
今回は胴体までの使用が許可されていたので、腕、肋、を使用していました。腕は攻撃、肋は防御という感じでしたね。
そして、使用の前に戦闘が終了してしまいましたが脊柱が非常に強力な攻撃のようです。
NARUTOの須佐能乎みたいで格好良いですね。

淵天・錦による超速で撹乱するチヒロに対して、発火する肋で周囲を覆って接近を防止する緋雪。緋雪は肋の配置にむらをつけて一箇所だけ防御の穴を故意に作っており、チヒロはその穴めがけて攻撃を仕掛けます。
たとえ超速でも直線的な動きで到達地点が予測できていれば緋雪ほどの術師ならば反応でき、白刃取りで防がれてしまいます。
チヒロはその反応速度も織り込み済みで、脇差しを囮に白刃取らせて、本命の淵天で背後から攻撃を加えました。
しかしそれは峰打ち。
それに気付いた緋雪も、避けれた攻撃をあえて受け、額から血を流します。

緋雪は「殺す気でやってんだからお前も刃を向けろ」とブチギレ。

ここで多福くんの解説が入ります。
チヒロは神奈備側の「妖刀は個人所有せず、国家の管理下に置くべき」という考えに敵対しているわけではないので、緋雪を斬る必要はない。
しかし、自身の使命と父から託された妖刀を手放すわけにもいかないので、緋雪の主張に正面から向き合いつつも、緋雪を殺そうとはしない、という立場を取っている。
だから、結界術の術師である多福自身を狙うという効率的な方法を選択せず、わざわざ強敵と相対している。
だからチヒロは刃を向けない。
緋雪もそのことを理解しているため、チヒロを殺したい訳では無いが、殺してでも妖刀を奪わなければならないという立場とのジレンマに晒された結果、、、ブチギレた。
とのこと。

多福くん理解度高いですね。
しかもあの超速の戦闘を細かく解説できているので彼自身も相当な実力者であることが伺えます。

ブチギレた緋雪は無理矢理にでもチヒロを本気にさせるため、炎骨・陸郎に脊柱を要求します。が、想像以上に弱かった漣伯理くんが気絶してしまい、勝敗が決した、という判定になり結界が解除。
チヒロは遁走して、戦闘は中断になります。
能力解除後、緋雪は気絶しかけていたので、「炎骨」は強力な分使用後の反動も大きいようです。
「脊柱」見たかったなぁ。
まぁ、緋雪も楽座市来るみたいだからそのうち見れるでしょう。



多福くんいいよね。なんか好き。



◯呪術廻戦


いいですね宿儺!!

彌虚葛籠で腕を二本塞がれ、領域使用不可、反転術式の精度も低下し、虎杖の攻撃を受ける度に肉体の制御も効かなくなっている。
「宿儺がジリ貧」という想像もつかない状況です。
状況の好転を狙うため、天使の術式を喰らいながら、身捨てで「世界を絶つ斬撃」を使おうとする宿儺、それを察知した乙骨は、上下両方の口を破壊して詠唱を封じます。

九十九が遺した魂の書によると、別個の魂が一つの肉体に入っても、完全に一つになることはない(無為転変は例外)らしい。
天使の「術式を消滅させる術式」で、呪物と術式と人格が直結している受肉体を攻撃した場合、術式の消滅によって両面宿儺そのものを消滅させることが出来る。しかし、術式は脳と密接に関係しているので伏黒も高確率で死亡する。
だから、虎杖の魂を捉える打撃で二つの魂を遠く分離すれば伏黒の生存率は上がる、とのこと。
だから他の誰でもない虎杖が必要だったわけです。

彌虚葛籠を解除したものの、虎杖乙骨からの猛攻を受け術式を発動できない宿儺。
天使の術式で肉体が焼け朽ちる中、虎杖が最後の一押しとして魂を捉える打撃を加えます。
しかし、叩き起こした伏黒の魂には、とうに生きる意志などなく、肉体の主導権を宿儺から奪うことは出来ませんでした。

これですよこれ。
もっと虎杖の顔を見せてください。

伏黒は、浴により魂を沈められ、さらに自らの術式で術師としての原動力であった姉を手に掛け、恩師と戦わされ、その上無量空処を複数回食らってるんです。そりゃあ生きる気力もなくなりますよね。喋れるだけ上出来ですよ。

これは虎杖たちからしてもショックですよね。
今までずっと宿儺を倒し、かつ伏黒を救うための方策を練ってきて、何人もの犠牲の上で今回はそれがようやく成功したというのに、手を差し伸べた先にいるのはもはやそれを掴む気力もない廃人と化した伏黒。
救うことが出来るのは、他人に救われる準備がある奴だけってことです。
最高ですね。もっと虎杖の顔を見せてください。

伏黒を叩き起こすことができないまま、宿儺の口が再生し、世界を絶つ斬撃が炸裂します。
それによって領域が崩壊します。

私は「世界を絶つ斬撃って言うんだから領域も切断できるでしょ!」と考察で書いた気がしますが、この描写だけで宿儺の斬撃で領域が崩壊したのか、乙骨が致命傷を負ったことで領域が崩壊したのかはいまいち分かりませんね。

いずれにせよ、虎杖はまだ分かりませんが乙骨はしばらくは戦闘に参加はできないでしょう。反転術式でホイホイ再生できる程度の傷なら五条は死んでないですから。

そして、領域崩壊後の宿儺を待ち受けていたのが真希です。
なかなか出てこなかったですね。領域内で認識されないことを利用して乙骨の領域内で奇襲を仕掛けるのだと思っていたんですが、勝利を確信した宿儺を背後から刺すために待機していたようです。
よく考えたら領域内では乙骨とも連携取れないですもんね。

私の展開予想はことごとく外れるのであんまりやりたくないんですが、正直真希だけでは宿儺と一対一は勝てないでしょう。いくら弱体化しているとはいえ。今後時間経過で無量空処の後遺症が回復したら領域が使用できるのでほぼ確実に宿儺が勝ちます。宿儺は無生物も術式対象とした領域を展開できるので真希も効きます。
しかも今度宿儺が領域を開くとしたら、世界を絶つ斬撃の領域の可能性もあります。流石に詠唱必須、閉じない領域と併用不可、呪力消費がとんでもない、みたいな欠点もつくでしょうが、もしこれが出来たら少なの領域はおそらく簡易領域等による中和も出来ない、ほんとに必中必殺の領域になるでしょう。
真希だけでは勝てない、、、ならば。

当然、猪野琢真憑霊の餓鬼に決まっているじゃないですか。

ほんとにずっと言ってますけど、これだけ焦らしたんだから「竜」は相当強いはずです。
ということで真希、イノタク、生きてたら腸相・虎杖、やる気があれば日下部、という2人〜5人で宿儺と戦うんじゃないでしょうか。

しらんけど。

あ、あと虎杖の血が炸裂するやつがありましたね。あれは九相図の残り6枠どれかの術式だと思います。甘井との会話で「アイツを殺すためならなんでも喰ってやる」って言ってたから、九相図食ったんじゃないでしょうか。
私の考察は尽く外れるので分かりませんが。





今回はここまで。








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