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漫画紹介・超人X(今更)

葦原です。
超人Xという漫画をご存知でしょうか。
私は知っています。
作者は石田スイ先生。そう、東京喰種の作者様ですね。
東京喰種が大人気作品なので、東京喰種から流れで超人Xの存在を知っていた人は多いでしょう。
私もその一人です。
なんで、多くの読者と同じく一話から毎回となジャンを追っているのですが、とある事情から折角なので記事にしようと思い立ちました。

きっかけは本屋でぼけっと超人Xの7巻を眺めていて、発売から一月ほど経っており、すでに購入していたのですが、なんとなく眺めていると、あることに気づきました。


表紙絵です

画質がアレなんでアレなんですが、7巻表紙のパルマという女性、唇のハイライトが文字になっています。一ヶ月越しで気が付きました。
何やらアルファベットのようなものや69という数字のようなものが見えます。
しかし、英語のテストで平均点以上を取ったことのない私には当然読めるはずもありません。
ですが、世の中には私よりも洞察眼や知識量に優れた人が何人も居ることを私は知っているので、Google先生に質問して訊いてみました。

神はいました。
大発見です。
なぁるほど、反転させればよかったんですね。けして私の英語力不足ではなかったのです。よかったよかった。

疑問氷解、気分爽快。
私はこの聡明な方に感謝を伝えるべく、このつぶやきを引用してつぶやこうと思ったのですが、なぜだろうか、リンクが貼れないのです。
仕様なのか私が情弱なのか分かりませんが、引リツのような軽いテンションでリンク埋め込みはさせてもらえないようです。
こうなっては仕方ない。

今更ながら、超人Xの記事を書こう! 
と思い立ちました。


目次



あらすじ

舞台は「超人」と呼ばれる超能力者が存在する世界。
超人の増加により国家は消滅し、世界はいくつかの「自治県」に分割される。
自治県のひとつ、「ヤマト」に住まう少年、トキオ。
彼は友人のアヅマとともに自主的に「人助け」を行っていた。

とはいっても、基本的にトキオはアヅマのアシストといった感じです。悪人がいたら電話でアヅマに通報して、アヅマが駆けつけて勧善懲悪!という風に。
わかりやすく言うなら、、、、イケメンでスポーツ万能で成績優秀、父は警察の偉い人、空手と柔道の大会で優勝、万人から好かれ、その能力を人助けに使える強い正義の心をもつ、そんな万能人間アヅマと、彼の数少ない心を開ける友達であり、彼の後につき従って「人助け」をサポートするのが、トキオです。腰巾着野郎ですね。

そんな万能人間と腰巾着野郎は、いつものように「人助け」の一環として瓦礫撤去のボランティアに参加する。瓦礫の原因は、超人による飛行機墜落事故の現場。
しかしボランティアからの帰り、二人は超人の襲撃に遭う。
超人の圧倒的な力と殺意にはアヅマでさえ歯が立たない。
一方的な蹂躙の最中、後がなくなった二人は敵が薬物によって超人になったことを知り、敵が部下に射つはずだった注射を奪い取り、超人として覚醒。
「ハゲタカの超人」となったトキオは敵を打倒した。
その後、トキオはヤマトの超人犯罪を取り締まる「ヤマトモリ」に所属。同時期に超人になったエリィ、先輩超人であるシモン、モモマ。その他ヤマトの治安を守る善の超人たちとともに、守護者キーパーとして戦いに身を投じていく。


、、、あらすじ書くって難しくないですか?
独自の世界観を持つファンタジーにおいては特に。
よく分かんなかった人は買ってください。ちょっと高いですが後悔はしないでしょう。
個人的には4巻辺りから面白くなります。


何が面白いのか

今回も今までも、感想記事や紹介記事に関しては衝動的無計画的に書いているのであらすじ以外に何を書けばいいのか分かりません。
ですが目指す結論は、「超人Xは面白い」なので、単刀直入に記していきます。

さて、超人Xは何が面白いのか。
面白いという事実は私の中に感覚的にあるのですが、具体性のある言葉にしようとすると難しいですね。

能力モノとしての魅力

まず、この漫画は能力バトルもの。能力の表現が格好いいです。
能力ものと言っても、HUNTER×HUNTERみたいな凝った能力の設定やトリックというよりは、戦闘描写を格好良く描くことを押し出していると思います。
ワンピとJOJOの間をとったくらいの能力の凝り具合です。

皆さん御存知の通り石田スイ先生は絵がうまい漫画家さんです。
不定期連載で締め切りに追われないということもあり、前にもまして画力が上がっているように思います。
画バレしたくないので内容の画像は貼りませんが、好きなのは、「剣の超人」「白羽ソラ」「リカルド(恐怖の超人?)」「梱包の超人」「煙の超人」「切り絵の超人」「戦争の超人」とかですね。
特に「剣の超人」籠村シモンは最初の方で登場しますし、最高に中二病なキャラデザなので私みたいな中二病が好きな人にはおすすめです。
中二病史に残る伝説、東京喰種のカネキ覚醒シーンを描いたスイ先生なので、定評通りの格好いい中二キャラを描いてくれています。

伏線

次に伏線ですね。
今のところは小さい伏線しかありませんが、それでも回収されたら気持ちいいです。前作を踏まえて考えるときっととんでもない伏線がまだ幾つもあるでしょうから楽しみです。
取り合えず裏切りものはいそうですよね。
佐藤一郎はあまりに怪しすぎるんで彼はミスリードなんじゃないかと踏んでいます。

イメージソング

これはすごく個人的な話なのですが、単行本巻末に、各話イメージソングというものが収録されています。
めっちゃ、私の趣味と合うんですよね、これが。
スイ先生と音楽の趣味があうのか、私の音楽の趣味がスイ先生の価値観の影響を受けて形成されたものなのか、分かりませんが、とても良い。
各話大体4,5分で読めるので音楽かけながら読んでみるとより雰囲気でていいですよ。


ジャケ

あと、表紙絵も前回とは違う魅力があります。
東京喰種の表紙もおしゃれで良き、なのですが、超人Xもすごいです。


主人公です。ハゲタカの超人
乙田エリィ。ホリチエではありません。煙の超人
鉄の超人。


薬屋。旧田二福ではありません。


白羽ソラ。めちゃつよい聖母です。


宍塒パルマ。ハイエナの超人。かわいい。

ジャケ買いしたくなったでしょ。
個人的には次の表紙は佐藤一郎だと思う。

まだまだ魅力はあるのですが、ネタバレしないように話そうと思ったらこのくらいが限界です。具体的な描写とかキャラ説明ができないので。



東京喰種と比較

人気作を作った人間の次回作が始まると、必ず前作と比較されます。
そしてだいたい次作が批判されます。
私は基本的に未完の作品の批判はしたくないので、ここではあくまで、どちらが面白いのか、というよりは、単純に相違点を比較していこうと思います。


結論からいうと、今のところ超人Xは、東京喰種よりはだいぶ明るい話です。それでもダークファンタジーであることに変わりはないですが。
ですが、スイ先生のことなのでどうせこれから酷い展開になるでしょう。

要素別の比較。
まず大きい違いは主人公ですね。
東京喰種のカネキくんは、読書大好きで内気な大学生の青年。一話から酷いことしか起きないので泣きそうな顔したり、闇落ちしたり、人格変わったりと忙しないやつでした。
ですが、もともと頭も良かった上レゼの赫子のお陰もあり、全体を通して強者ムーブかましていました。

それに対してトキオは、ヘタレ高校生です。
能力も強いし、胆力もあるし、努力もできるのに、すぐそばにアヅマという天才がいるので全部霞んでしまい、トキオの評価は自他ともにかなり低いようです。なので会敵したらビビリ散らかしますし、色んな人から舐められています。でも優しいやつなんで仲間のためなら結構頑張ります。
普段はアヅマと一緒に行動して、ヘラヘラしてます。
あまり深く懊悩するタイプではないので、カネキよりだいぶ健全な性格です。
ただ、自治県「イワト」での修行以降は、随分とたくましいヘタレになります。洞察力、戦闘力、決断力に優れ、普段はヘラヘラしてます。

個人的には、軽いテンションで生きてるトキオの方が読んでいて楽です。

あと、世界観も雰囲気がだいぶ違います。
東京喰種との大きな違いは、設定が酷くない、グロくないこと。
東京喰種では、主人公カネキを含む喰種は、人間しか食べられません。
つまりは、確定で大多数の人から嫌われ憎まれ、主人公はひどい目に遭います。カニバリズムみたいなグロシーンも多くなります。
対して超人Xは、超能力者というだけで、力の使い方は人それぞれ。人助けに使うこともできます。

超人Xも多少は死体が出てきたり手足が飛んだり胴体が切断されたりはありますが、耳に百足入れる拷問とかは出て来ないので、全然グロくないです。
そういう系苦手な人にもおすすめできますね。


おわりに

あんまり長く書いても仕方ないし、ネタバレ配慮ではこれ以上書くことがないので、ここらで締めようと思います。
紹介・感想記事が五千字を超えると、書く側は大変で、読む側は退屈というだれも得しない状況になるので、打ち止めにしたほうが良いでしょう。
毎度私はたらたら書きすぎなので気をつけないと。

ま、とにかく。
超人Xはバトルモノを楽しく読める人なら絶対に面白いです。
私が保証するので、もし買ったのに面白くなかったらスイ先生ではなく私に文句を言ってください。
多分無視します。

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