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自動採譜の現状

ここ最近、手動ではなく機械で自動で採譜、いわゆる耳コピをしてくれる方法を模索していました。

この機械による採譜技術についての研究はかなり進められているようで、日本の研究所でもかなり精度の良いものができているそうです。

研究されている最先端の技術は一般公開されていないので、使えないのですが一般にネットで公開されているツールもいくらかあります。そのうちの試せるものを色々と試してみたので、感想を共有したいと思います。

まず、結論から申し上げると、一般向けに公開されている無料の採譜ツールは全然使いものになりません。

無料のツールでは、こちらの動画のような方法が大体取られます。つまり、mp3をMIDIファイルに変換して、そこからそれをmusicxmlファイルに変換するという感じです。簡単に言えば、音声データを波長解析してその結果を楽譜に起こすということです。

上に貼った動画でも言っていますが、簡単な1つの楽器での旋律なら何とかなるのですが、普通の曲になると全然ダメです。なぜ、上手くいかないのかというと機械が音を精度よく聞きすぎてしまうからです。複数の音が鳴ることによって発生する倍音なども、すべて聞き取ってしまうために楽譜がぐちゃぐちゃになるのです。

前に紹介した最先端の研究では機械学習によってその点を解決しようとしているのだと思います。

そのような機械学習によって調整されたツールを完全無料ではなく、有料ですが公開しているサイトを見つけました。

こちらがそのサイトです。
一緒に貼り付けた動画で使用例を見ることができますし、無料でもYouTubeのURLを入力するだけでも、部分的に採譜された楽譜を確認することができます。

リズムとかを間違えたりするものの、ぐちゃぐちゃな楽譜と比べると凄まじい出来です。

以上、自動採譜の現状でした。みなさん、参考にしてみてください。

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