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【福祉note】『たかさんと私』#あとがき

「たかさんと私」を連載するまでには、たくさんの出来事がありました。たかさんやご家族さんに関わることだったり、自分自身の葛藤だったり、それはそれはたくさんの出来事がありました。

連載準備に関する記事でも触れましたが、私の体験を文字にしようと思えたのは、たかさんのお母さんの存在が大きいです。

自分の気持ちを言葉で表現するのが苦手で、物事を筋道立てて考えるのが得意ではないたかさんに代わり、「書こうと思えたことが何より素晴らしい」と仰ってくださった時の感動は今でも忘れられません。

最初は、もっとネガティブな感情が溢れ出てくると思っていました。

ですが、書き始めてみると、実際にはその何倍もつらい出来事があったはずなのに、たかさんとの楽しかった思い出ばかりが蘇ってきます。最初の頃に用意していたプロットは、いつの間にか見ることさえしなくなりました。

彼は私に「支援は一方通行ではない」ことを教えてくれました。私はきっと、彼の何気ない仕草や反応に救われながら、入院生活のサポートをしていたんだと思います。

たかさん、本当にありがとう。貴方のおかげで、私は今日も胸を張って「介護士です」と名乗ることができています。

2023.11.4(大安)

追伸:「たかさんと私」をどのような形で残していくか、それについてはもう少し考えをまとめてから記事にしてみようと思います

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