イタリア、フランス高速鉄道の旅
イタリア、フランス間は飛行機で移動しましたが、イタリア国内、フランス国内はそれぞれ高速鉄道を使って移動しました。
そこでの経験を綴ります。
イタリア、フィレッチャロッサ
イタリアはヴェネチアとフィレンツェを訪れました。
ヴェネチア内では水上バスを使って移動し、ヴェネチアからフィレンツェに移動する際は、イタリアの高速鉄道であるフィレッチャロッサを利用しました。
ヴェネチアのサンタルチア駅から高速鉄道に乗りました。
高校時代、学校でサンタルチアというイタリア語の歌を習ったことがあったので、「歌の舞台に来れた!」と嬉しくなりました!
せっかくなら少し歌いたかったのですが、思いのほか人が多すぎたので、恥ずかしくて歌えませんでした。
荷物を置けない!?
フランスの高速鉄道のように、通常は荷物を置く専用のスペースがあるようなのですが、何故だか私たちが乗った電車には荷物置き場がなく、座席の上の荷物棚に置くしか選択肢がありませんでした。
とはいえ、10泊分の荷物が入っているスーツケースは15kg。とても自分では持ち上げることができず困っていると、後ろの座席に座っていたアジア人のお兄さんが手伝ってくれました!
しかも頼む前に、友人の分もあげてくれました。
本当に助かる。
こういう困っているような場面ではなくても、大きいスーツケースを持っていると、おじさんから若い女性までみんな助けてくれます。
日本だと、そもそも重いスーツケースを荷物棚に上げる必要性や、エレベーターやエスカレーターが無い駅がなかなか無いので分かりませんが、こういう時に助けてくれる人が多いのは、なんとなくですが海外の方が多い気がします。
私も重い荷物が持てずに困っている人がいたら、恥ずかしがらずに手伝うようにしようと思います。
約2時間ほどで、フィレンツェのサンタ・マリア・ノッヴェラ駅に到着しました。
荷物を自分たちでおろそうと友人と試してみたのですが、やはり重たすぎて不可能だったので、ヴェネチアで荷物をあげるのを手伝ってくれたお兄さんに声をかけて手伝ってもらいました。お兄さんも重そうにしていたのに、本当に感謝です。
フィレンツェ内はトラムとバスで移動しました。
フランス、TERとTGV
フランス国内ではパリとブルゴーニュ地方を訪れました。
行きは時間はかかってしまいますが、費用を抑えるために快速列車であるTERを利用し、帰りはまだチケットが安かったので、日本でいう新幹線にあたるTGVを利用しました。
TER
TERには荷物を置く専用の車両があって、こちらはイタリアの列車とは違い便利でした。
日本の列車ではなく海外の列車なので、絶対に寝てはいけないと思っていたのですが、約3時間乗っていなくてはいけないので、ついつい睡魔に襲われてしまいましたが、特に何も盗まれたりすることはありませんでした。
一応荷物をコートの中に入れるなど、万全の対策はとっていました。
TERには1等席と2等席があり、私は2等席だったため、ドアに2と書かれた車両を探したのですが、この列車には、1や2と書かれたドアが無かったので、適当に空いている座席に座ってしまいました。(TERはTGVと違って座席は指定ではない)
TERの乗り方に変化があった
間違えて1等席に座ってしまっていたら、駅員がチケットをチェックする際に正しい車両を案内してくれるだろ…。と思っていましたが、最後まで駅員がチケットをチェックしにくることはありませんでした。
フランスの高速鉄道には日本の鉄道とは違い改札が無いので、1年半前に乗った時は、駅員が1席づつ周り乗客のチケットを確認していたのですが、2024年の2月は、駅員が列車運行中にチケットを確認するのではなく、駅員がホームの先頭で待機していて、列車に乗る前にその駅員にチケットを見せ、確認してもらってから乗るという方式に変わっていました。
TGV
TGVの乗り方
TGVには過去に何度も乗ったことがあり、乗り方はマスターしていたのですが、たった1年半ほどで記憶が曖昧になってしまっていました…。
TGVもTERと同じく、発車時間間際になるとホームの番号が掲示されるので、自分の乗る列車が来るホームに移動します。
しかしホームに移動したからといってすぐに列車に乗れるというわけではありません。
TGVのチケットを購入すると、下の画像のように車両番号が表示されていると思います。
この場合は17号車の座席番号112です。
このチケットを見た限り、ホームに行ったら17と書かれた場所に行けばよいような気がしますが、TGVのホームに行くと、番号ではなくアルファベットしかありません。
どうしたものかと困っていたのですが、周りのフランス人もみなホームに上がったら移動せずに1か所に固まっていました。
そして列車出発の約10分前に自分のチケットに書かれている車両番号とホームのアルファベットの照合画面がホームの電光掲示板に掲載されます。
こちらがその電光掲示板です。
例えば11号車とチケットに表示されていた人はUに、12号車、13号車の人はVに行けば、自分の座席がある車両に乗れるというわけです。
何故最初からアルファベットを表示せず、番号を表示して2重で確認をさせる方式なのかは分かりません。直前にどの列車を使うのかや、どちらを先頭にするのかが決まるのでしょうか。
そんなことを考えながら電車を待っていると、ようやく電車がホームに到着しました。この電光掲示板を見ると、先頭が11号車のはずなのですが、ホームに入って来た電車の先頭のドアには何故だか18の文字が…。
「あれ?嫌な予感」と思っていたら、みんなスーツケースを持った状態でホームを走り出しました。
特別大きな駅というわけでもないので停車時間が短いのですが、それにもかかわらずホームの端から端に移動しなければならず大慌てでした。
みんながスーツケースを持った状態で全速力で走るのでホームは大混乱です。
航空券の名前が勝手に変更されていたり、オーバーブッキングしたり、今回の旅は交通トラブルが本当に多い!
TGVの荷物置き場
TGVにはTERのように荷物置き場専用の車両は無く、各車両の先頭部分に荷物を置く専用の棚がありました。
重い荷物なので、上段しか空いていなかったら嫌だなと思っていたのですが、幸いなことに一番下の段が空いていたので、自分一人で荷物を置くことができました。
ちなみにTGVは2階建ての車両で、私の座席は2階だったので、大きなスーツケースを持って階段を上っていたら、中年の男性が「大丈夫?」と声を掛けてくれ、荷物を持ってくれました!本当にみんな優しい。
TGVのチケットチェック
TGVも1年半前に乗った時は、TERと同様、1車両ずつ駅員が巡回し、一人ずつチケットを確認していました。
しかしこちらもTER同様、今回乗った時は駅員のチェックがありませんでした。
こちらに関しては、TERとは違い、ホームの先頭で駅員にチケットを見せてから乗るということもなく、本当に無賃乗車しようと思えばできてしまうという状態でした。
たまたまチェックがなかったのでしょうか?それとも全体でチェックが緩くなったのでしょうか?
もしかしたらトラムや地下鉄同様、抜き打ちチェック方式になったのかもしれません。
余談
Gare de Lyon駅からホテルまでは地下鉄で移動したのですが、夕方だったこともあり車内は混み合っていました。
そのため大きなスーツケースは邪魔で、駅に着くたび他の乗客が乗り降りしやすいように、スーツケースを持って電車から降りていたのですが、重たいスーツケースを何度も持ち上げるが大変でてこづってしまいました。
するとマダムが私のスーツケースを持ち上げてくれました。
本当に親切な人が多くて感動です。
私も困っている人がいたら、助けるようにしようと思います!
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