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お仕事徒然日記。コロコロ転がる術について。

力のある人があーだこーだ言って、下の人が振り回される。

よくある光景だ。

なるべく周囲を振り回さないように動く人もいれば、偉い人にゴマをするためなら下の人を振り回してナンボの人もいる。

私の役割は、振り回された人たちの間の調整だ。

そのため、私自身はいつもコロコロとあちこちを漂っている。話をまとめているようで、なんとなく、調和を見つけているだけ。なんとなく、みんな「そだね」となる点を見つけて頷いてもらう、その繰り返し。

やりがいがあるかは謎だ。

人によっては、流されてるだけとか長いものに巻かれているだけとか思うかもしれない。旗を振って、決めて、達成して、というやり方がいい人には幾分居心地が悪いし格好の良くない仕事だ。以前は私はそんなやり方が好きだった。

基準とか、規則とかいろいろあれど、やはり人が集まるとそんなものは変わっていく。そのペースは、商材や組織によりだいぶ違うなあと思う。以前、産休前に後任の人に引き継ぎ書を作ったが、引き継いでいる間に幾度となく更新した。

こうだ、と決めてもまた変わる。
変える影響力を持つ人には、抵抗するよりうまく付き合っていくしかない。
今日も周りの人を巻き込みつつコロコロ転がった。

それって、どこかの立場に立つと冷たい人に見えるかもしれない。ときに、中身のない人みたいに見えるかもしれない。でも結果として、移り行くものに同化することが身を守る時もある、もちろん、リスクヘッジはしつつ。

だからこそ、声を押し殺してがまんする人がいないよう、なるべく大きくコロコロ転がるようにしている。報われない、そう思う人がいなくて済むよう。

先日、仲良しの仕事仲間の人が辞めてしまうことがわかった。

この環境は(トップダウンの強い外資系)辞めていく人は多い。

仲良しが辞めてしまうのは、とてもさみしい。

私は、子どもが幼く今の職場はフルリモートが可能で裁量労働制で、今の仕事が割と好きなので転職を全く考えられずにいる。仕事を続けるには今の会社は辞めないのがいちばんと決めてしまったら、振り回されてコロコロ転がるのも平気になってしまった。かくあるべき、という考えができなくなってしまった。

これは進化か退化か。
私としては、よしあしはなく、ただの変身かな、と思う。

今の上司の座右の銘は、「七転八倒でなく、七転び八起き」だそうだ。

なんとなくポリシーがなさそうであっち行ったりこっち行ったりする感はあるけど、確かにそうだよね、としか言いようがない。極めている。私も転がる術を覚えつつある。

こうして、私はこの上司のもと、社畜とはまた違う、ひょうひょうとしたサラリーマンになろうとしている。

その中で、もしも個性を放てたら上出来だ。
その場合の私の個性はなんだろう。
考えると自分の深淵が見えてくる。

何があってもまた立ち上がる力かな、と言ってみたい気持ちだ。

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