ロシア軍の統制崩壊、戦場の失策に拍車!?
戦争は机上で計画されるが、戦場では戦う。ウクライナ侵攻をめぐるロシア軍の戦略ミスは、とりわけ部隊の統制不足を示している。
ロシアが2月24日に侵攻を開始した際、多くの兵士がその目的を明確に理解しておらず、単なる演習のために召集されたと考える者もいたと指摘されている。そして、半年経った今でも、西側の専門家は、ロシア軍は虚偽と腐敗にまみれ、プーチン大統領とその側近が聞きたいことを必死で話していると考えている。
エルサレム安全保障戦略研究所(JISS)のアレクサンダー・グリンベルクは、"プーチンは非現実的な結果を要求するので、密室でも誰も彼に真実を伝えない "と指摘する。
軍事史家で作家のクリス・オーウェンも、「ロシアの軍人は、部隊の状況について上官に嘘をつくことが多い」と説明する。ロシア兵が戦果を偽って報告する通信をウクライナ側が傍受しており、そうした虚偽の情報に基づいて攻撃が行われている」と指摘した。
将校の訓練不足
今回のウクライナ軍の反撃でロシア側が不意を突かれたことに関連して、ロシア軍内で脱走、命令不服従、士気低下など指揮系統の崩壊を示唆する情報が出てきた。また、専門家は将兵や将校の死傷が大きな痛手であると指摘する。近年、軍の訓練体制が悪化し、有能な後任の確保が難しくなっているとの見方もある。
匿名を条件にAFPの取材に応じたフランス軍関係者は、ロシア軍には「その分野の専門家」にまで上り詰めた下級将校が少ないと指摘する。ロシアは年長者の昇進を優先する傾向があるが、「年長者ばかりが昇進し、部下との関係が権力だけになると、攻撃を実行するのが難しくなる」と説明した。"
■囚人を傭兵として使う?
ウクライナの電撃的な反攻を受け、プーチン氏が総動員令を発動する可能性をめぐる議論が再燃している。そうなれば、これまでプーチンが「特別軍事作戦」と呼んできたものが、まぎれもなく「戦争」であることが明らかになる。
それどころか、ロシア政府はワーグナーなどの民間軍事会社から傭兵を積極的に雇い、正規軍の志願兵を増やしているように見える。
ソーシャルメディアでは、ウラジーミル・プーチンと密接な関係を持ち、ワーグナーの資金源とみられるオリガルヒ、エフゲニー・プリゴジンが、ロシアの刑務所の中庭で受刑者に契約を持ちかけるとされる動画が拡散している。AFPはこの動画の真偽を確認していないが、動画の人物は受刑者に「6カ月間服役すれば自由になれる」と話している。ウクライナに着いてから、これは自分には合わないと判断した者は処刑されます。
はやく戦争やめてほしい!
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