孤独
息子が不登校になって、社会と一本線が引かれた感覚になった。
別に何か悪いことをしてるわけではない、頭では理解していてもコソコソ生活をしていた。
誰かから何か言われてるんじゃないか、周りからどう見られてるのか気になって、なんとも、落ち着かない日々を過ごしていた。
部活や、今まで連絡をとっていたお母さん達とも自然と連絡を取らなくなっていった。
みんなは変わらない生活を送っている。
私たち家族だけが、別世界にいるようだ。
息子が外出した時に、同じ中学の子達に出会して、着ていた上着を頭まで被ったことがあった。
気まずかったか。
そんなことをしたら余計目立つだろと思うのだが…。
そんな事があった日、帰ってきてから私は息子に言った。
『あなたは何か犯罪でも犯したの?』
今思えばもっとオブラートに言葉を選べないのか?と思うのだけど。
続けて
『私は離婚した。他の人たちと違う生き方を選んだ。じゃあそういう人たちはコソコソ隠れて生きていかなきゃいかないの?』
『あなた達にはたくさん迷惑かけたかもしれない。それでも私は自分で選んだ人生を堂々と生きたい。あなたも人と違う道を選んでるのであればコソコソしないで堂々と生きなさい。』
何を中学生に言ってるんだか。
コソコソしたいのは当たり前よね。
そんな中学生で鋼のメンタルだったら怖いわ。
ただ、息子は何も悪い事してない。
その息子がコソコソ隠れて生きてるのが、なんか悲しかった。
コソコソしている息子を受け入れる事が私にできなかったのかも。
何が正解なんてよくわからない。
その時に選んだ行動が正解だと自分で決めていくしかないのかもしれない。
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