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有り得た世界に唇を噛まないこと

お気に入りのフレーズを二つ。

“The proof of the pudding is in the eating.”
(プディングの味は食べてみないと分からない。)

“Life was like a box of chocolates. You never know what you're gonna eat.”
(人生はチョコレート箱のようなもの。開けてみないと分からない。)

このフレーズはどちらも、何事もやってみるまではわからない、ということだろう。(人生がプディングやチョコレート箱な時点で、素敵な人生が確定している気はするけど、一旦それは置いておく。)
確かに、飛び込んでみないと、身を投げ入れてみないと分からない世界ってたくさんある。語感の心地よさを抜きにしても、大切にしたい言葉だなあ、と感じる。いや、逆にそう感じてしまうほど、これまでガチガチな固定観念に体を縛られていたという証左なのかもしれない。

「しない後悔」より「する後悔」ってホントその通りだ。そもそも「しなかった」ことが後悔という形で可視化されるのってごく一部だと思う。ほとんどの場合、有り得た可能性の隣で、静かな機会損失を貪っているんだろう。
無限の「有り得た」世界を横目に、結局は「今ある」世界を生きるしかない。選択するというのはそういうことだ。「今ある」世界に後悔しない生き方というのは実はかなりハードかも知れない。

それでも来年度の目標は、“Take hold of every opportunity given to me.”

プディングを食べる気合い、チョコレート箱を開ける好奇心を忘れたくない。
あれ、いけそう。いや~、やっぱり人生がプディングかチョコレート箱なのはイージーすぎるか。

これよりもう少し多めの勇気は持っておくつもり。

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“Could Have Been Me”という曲がある。The Strutsというイギリスのバンドが歌っている。
この曲は映画『Sing2』の劇場曲としても使われていて、僕は、その映画を紹介してくれた人に教えてもらった。

実は、この曲を教えてくれた人とはもう疎遠になってしまった。
その人ほど「しない後悔」を自分に植え付けた人はいないかも知れない。今でもたまに、その人との「有り得た」世界に思いを巡らせては心が痛くなる。そんな曲。

“Never look back and say
It could have been me.”
(過去を振り返って、こんな事を言いたくはない
「あれは自分だったかも知れない」)

痺れる歌詞。
人生における、かなり示唆的な部分。


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