秘密主義

基本的に他人にプライベートを明かしたくない。何も後ろめたいことがあるわけではないし、スパイなどでもないが、秘密主義だ。

私の芯の部分にそう簡単に触れさせてたまるものか、なんて思っている自意識過剰なイタい奴なのだ(汗)ちょっと親しげに話しただけで私のことを知った気になって勝手に分析してきたりする人のことを心の底では冷笑していたりする…私の悪趣味の一つだ。

いくら秘密主義とはいえ生きていく上で雑談を避けることはできないので、自分の中に「ここまでは立ち入り可」「ここからは立入り厳禁」といった線引きをもつようにしている。(ちなみに、noteでは誰にも言ったことのない「立入り厳禁」エリアを扱っている。)

人間関係においてあまりに秘密主義なのは感じが悪いので、「立入り可能」範囲内ではオープンにすることを心がけ、そこそこ好きなことを雑談のネタとして気軽に提供している。他人に興味をもたれてプライベートに踏み込まれそうになった場合に、相手の気を悪くさせたり、変に怪しまれないようにするための配慮だ。

一方で、一番好きなものや大きな感動は人には言わない。自分の心の中にだけしまっておきたい。

大好きなこととなると我を忘れてマシンガントークして引かれてしまうおそれがあるし、好きなことをさらした挙げ句おもしろがられたり、バカにされては心外だからだ。私にとっては「そこそこ好き」ぐらいの話題がちょうどいい一般的な熱量で話せるネタだ。

大好きなこと、大切なことや信念って、自分の本質的な部分であり、弱みでもある。むやみやたらに開けっ広げにすることではない。

私と反対に、誰に対しても「大好きなものを大好きだ」と話せる人は本当の意味で心が強くて素敵だと感じる。自分に自信がないとできないことだ。相手の出方を待つのでなく、自分の方から開示して相手を受け入れる態勢を自然とつくることができる人、こういう人のことを「寛容」とか「包容力がある」とかいうんだと思う。(あくまで私のイメージでは。)

私の場合、狭量なので、相手が向こうから開示してくれて、その人にシンパシーを感じたり、わかってくれそうだと確信した場合にのみ、私の方も開示する。そういう相手は非常にまれでN型に多いが、N型の全てにいえるわけではない。女同士だと尚のこと難しい。女性のN型が少ないせいもあるだろう。

深い話ができて、反対意見であれ気兼ねなくあーでもないこーでもないと言い合っても後腐れのない同性の友人がいたら、貴重で最高なのだが、、今付き合いのある学生時代からの友達には一人もいない。こういう友達に出会えた方は羨ましいほど幸せなので人生の宝として大切にしてほしいなと心から思う。

私は人に本心を見せないので、相手が見ている私の奥には、さらなる深淵な世界…といえば聞こえがよいが、理屈っぽくてめんどくさい性格が潜んでいるだなんて気づかれることはない。そして、見た目からはわからないほどシニカルだし、クールで割りきった性格だ。わかる人にはわかるようだが、なるべく隠している。

私の本質的な部分は母親と心を許してる数人ぐらい(現時点で繋がりのある人で数人もいるか?)にしか自分からは見せていない。

こうした秘密主義のせいで、自分が思う自分と他人が思う自分とに乖離が生じているように感じることもあるのだが、自分が蒔いてる種だから仕方ない。

ミステリアスな女性でも目指したいところだ。


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