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年明け後も止まらないジローナ

クリスマス休暇明けの上位対決となったジローナ、アトレティコ。
優勝のために勝ちたかったアトレティコだったが。

初期配置

立ち上がりはマルコス・ジョレンテとリケルメの立ち位置は逆だったが、一失点目以降は上図のような形に。
アトレティコは直近の試合で左WBにリケルメ、左IHにリノを使う事が続いていたが、この試合は右にリケルメを持ってきた。
リケルメ、ジョレンテはともにWBでもIHでもプレーが出来る。
ジローナ左SBのミゲル・グティエレスが自由にポジションを取るので、そこを捕まえに行き、時にはリケルメ、ジョレンテのポジションが入れ替わっても良いように配置したのかなと勝手に思っている。
モリーナはより大外でのプレーを得意としてるという意味では、リケルメ、ジョレンテが最適だったのかなと。


ジローナのプレスと撤退の使い分け

ジローナは守備時パブロ・トーレを前に出して442で撤退する時間が多かったが、1点目も2点目も前からの守備でボールを奪ってゴールを決めている。
プレスに行くタイミングと撤退してブロックを作る守り方がチームで共有されていた。


構造的にフリーになるSB

532のアトレティコ

アトレティコは532なので、3の脇(リケルメ、デパウル)にスペースが出来る。特にジローナのSBは偽SBとして中盤化したり、色んなポジションを取るので、捕まえづらい。
アトレティコの構造的にジローナのSBがビルドアップの出口になるシーンがあった。


効きまくっていたパブロ・トーレ

この試合、効きまくっていたのがパブロ・トーレ。
アトレティコは守備時、コケが前に出てジローナの2ボランチを捕まえに行く。
自由に動くグティエレスはリケルメがマーク。
デパウルももう片方のボランチを捕まえたいけど、右SBもフリーにさせたくない。などもあり、アトレティコのプレスがハマりきらない。
また、コケが出たスペースを必ずパブロ・トーレが立っていてボールを引き出すシーンが何度もあった。
リケルメ、デパウルが背中でパブロ・トーレをマークするシーンもあったが、背中に目は無いので、パブロ・トーレはDFが前向いた時に細かなポジションチェンジを繰り返しながらボールを引き出せていた。
ライン間でボール受けて、ドリブルで剥がす、ラストパスを出すなど前半はとにかく効果的だった。

アトレティコは3CBがいるので、もう少し前に押し出してパブロ・トーレを捕まえに行くのが良かったのかもしれない。


アトレティコ442に変更

アトレティコは前半終了間際から守備の仕方を変えて、後半開始にリノに変えてモリーナを投入。モリーナを右に入れて、リケルメを左に。
はっきりはわからないが442気味に配置を変更。


前から圧力をかけるアトレティコ

前半はプレスがハマりきらず、パブロ・トーレや3の脇を使われ前進される事が多かったアトレティコだが、後半は配置変更によって前からのプレスがハマっていた。
ジョレンテが外切りしながらジローナCBまでハイプレスにいく。
その分グリーズマンがジローナのボランチをマーク。
ジローナ左SBグティエレスに対してはモリーナ、ヴィツェルが縦スライド。グティエレスにマークしなかった方が左サイドのバレリーを捕まえる。
前半捕まえきれなかったパブロ・トーレをコケがマーク出来るような形に変更。(デパウルとコケは入れ替わるシーンもあった)

前半は後ろに重たかったアトレティコ守備陣だが、後半はヴィツェルが前に出て人を捕まえるシーンが見られた。
そんな流れもあり、逆転するチャンスがあったアトレティコだった。


まとめ


前半はジローナが攻勢で3得点、ただアトレティコもモラタの個から2得点を奪う。
後半はアトレティコが前から積極的に行ったことでアトレティコが攻勢の時間が多かった。
特にジョレンテのハイプレスはジローナ側はかなり圧力を感じてた。
アトレティコは終盤アタッカーのモラタ、グリーズマンを下げてアスピリクエタ、サウールを投入。再び5バックに戻したように見えた。
勿論、疲労を考慮しての交代もあるが、前からのプレスがハマっていただけに若干のブレーキになってしまった印象。
その直後にジローナに勝ち越しゴールを許した。

結果は4-3でジローナが勝ち。
アトレティコが勝っていてもおかしくない展開ではあったが、そんな試合を勝ちきれるのが今季のジローナ。
年明け後もジローナは強く、アトレティコはアウェーで勝てないなって試合だった。

さあジローナどこまで行きますか。


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