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松下育男さんの1月の講演を記事にしました

 大村です。私が編集・組版を担当している静岡県詩人会の会報151号が静岡eBooksに掲載されました。ネットで誰でも読む事が出来ますので、ぜひご一読下さい。
http://www.shizuoka-ebooks.jp/?post_type=bookinfo&p=12925

 今号は1月21日に開催された当会の詩祭「ポエム・イン・静岡」で行われた、松下育男氏の講演「わたしの詩と生について -長嶋南子さんの詩を読みながら」の講演内容の抄録を掲載しました。抄録と言ってもほぼ全文で、特に後半はしっかり書いたつもりです。
 とくに序盤の松下さんの詩に対する考え方・向き合い方の話が、詩を書こうとする方にとって励みになると思います。「自分がグッときた詩を読んでいく」「詩は弱者のための文学」といったところは、特にそうだと思います。例えばこんな部分。
「…土俵際まで追い詰められて、自分で自分の事が嫌になっても、最後に出来る事があるんです。詩です。詩は誰でも書けるんです。時間もお金も、少ししか無くても書けるんです。詩は作るもの、作り上げるものであるとともに、私であることをそのままの形で示すことが出来るものなのです。」

 今回の原稿はメモと録音から起こし、松下さんのご校閲を2度受けて掲載しました。講演原稿自体は頂きませんでしたが、それは「全部聞き取って消化出来ていないと、抄録で間違ったりずれたりしてしまう」と私が考えたからでした。再校時に送り仮名などで訂正を受け、自分の修行不足を感じましたが、丸ごと聞き取りをし直した事で、松下さんの詩に対する考え方を、手前ミソながらなんとか受け止められたような思いがしています。皆さんもぜひ一度お読みになって下さい。

2024年6月8日 大村浩一(静岡県詩人会理事・会報担当)

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