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【詩】雨上がりの月

まっさらな夜空に
まっさらな月が
貼り付いて

一筋の迷いもなく
真っ直ぐに
届く輝き

あまりにも天高く
あるので
今夜も逃れられない

ぐしょぐしょになった身体は
まだ、雫をぽとぽと落とし
黒い影を広げる

罪をそそいだもののみが
住めるという
月は

洗い上がりの空で
全てを許すように
きよらかな輝きを放つ

わたしの濡れた指一本でさえ
乾かせないくせに




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