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自作の詩や詩にかかわる文章を掲載します。 自身が気付いたこと、他の人の表現からインスピレーションを得たもの、など、つぶやきを詩のような形にしました。
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#月

【詩】しあわせについて

しあわせですか と問いかけられて なぜ こんなにも 涙が溢れるのか 忘れていた とても大事な…

しおん
2週間前
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【詩】葦舟の手紙

葦舟で届く手紙は いつも 真っ白で 初めのころは 言葉が流れてしまったのだろうかと 思い悩み…

しおん
2週間前
18

【詩】雨上がりの月

まっさらな夜空に まっさらな月が 貼り付いて 一筋の迷いもなく 真っ直ぐに 届く輝き あまり…

しおん
2週間前
17

【詩】月夜の手紙

わたしのポストは 湖の中 配達員は 向こう岸から 手紙を葦舟に乗せて 送り出す 葦舟は 月の…

しおん
3週間前
13

【詩】月の眼差し

そのむかし 空に貼り付いていた月を 少し爪をたてて剥がした 今、思うと それはコンタクトレ…

しおん
1か月前
15

【詩】月の雫

月から零れ落ちる 沈黙の雫を 貴女にあげよう 貴女は その雫を 言葉の帳に 挟み込み わたし…

しおん
1か月前
11

【詩】昼の太陽、仮の夜の月

昼に輝くものは太陽で でも、わたしの昼には昇らない 遮り、隠れ、 わたしは 昼の太陽を遠ざける 昼の太陽に映し出される影は 歪な輪郭をくっきりと浮かび上がらせ わたしを崖に追いやる 現実と切り結ぶ僅かな足場は それなのに わたしをこの場所にとどめるように 青い息吹を 立ち上らせる 仮の夜に わたしの身体を 預けながら 青い心を捨てきれない 昼の太陽を遠ざけるのは この青い心まで 灼かれてしまうからか 仮の夜の月が 慈しみの眼差しを投げかけたのは この青い心を見

【詩】仮の夜の月

陽を閉ざした 二人だけの秘密の部屋に わたしの月が 昇る 欲望が滾る 仮の夜に わたしの月…

しおん
2か月前
9

【詩】春の夜に零れ落ちるもの(「春の夜」改め)

春の夜は滲み わたしの心から 零れ落ちるものたち わたしの内なる月は 滲む夜を 引き寄せ …

しおん
2か月前
10

【詩】おてんとさまとおつきさま

おてんとさまは 見ていると おてんとさまに 恥じることを してはいけないと 手渡されてきた …

しおん
2か月前
11

【詩】月を見る

わたしが見る月は あなたが見ている月 あなたが見る月は 誰が見ている月なのだろう トップ…

しおん
2か月前
22

【詩】うちなる月

月の巡りが途絶えた わたしに 満ち欠ける月は 変わらず まなざしを送り 光の筋は 微かに震え…

しおん
2か月前
9

【詩】想ひ染めしか

蕾かたき桜は 淡く染まり 月明かりに 映る まだ若き 春の色を その身に 満たし 艷やかに …

しおん
4か月前
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