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27.看護師サンタと記念撮影

2020/7に入ってから寝てる時間が長くなる一方で、食欲などの生存欲もなくなり、1日1食がやっと、それも一口二口で「いらない」となってしまっていた。東埼玉総合病院入院時それでは生きていくのには全然足りないと言われる。南部厚生病院(終末期医療の療養病院)転院後も変わらず、食べないから点滴で栄養補給するのみであった。

食事を摂らないため経鼻栄養になる

井之上直子医師に呼び出されて話を聞いてもやはり1日あたりの食事量も足りないので、点滴で栄養補給するようになっているという。今後も点滴で栄養補給するか、静脈から栄養補給するか、或いは胃瘻にするか考えなければならなくなるという。但し胃瘻をつけるのは、他の病院で行うことになるという。
帰り際、看護師から話を聞くと、点滴を刺しているうちに段々血管の通りが悪くなるので、場所を変えなければならなくなるが、点滴を刺す場所を見つけるのが難しくなってきているという。東埼玉総合病院に入院してからも同じことを言われてはいたが、段々現実になってきていた。
11月早々には看護師からTELがあり、経鼻栄養にしても良いか、とのこと。要介護度は「5」であり、介助付きでも歩くことはできなくなっていて、ほとんど病室で寝かされたままの状況になっていた。
新型コロナ感染対策で、面会禁止状態が続いていた中、10分以内に限られてはいたが、面会できたことがあった。しかし、ほとんど誰が来たのか分からない状況のように思われた。
2020/12/12には病院でクリスマス会が開かれたが、寝たままで動けないから、病室で経鼻栄養をしている姿でサンタクロースの服装に分した看護師と一緒に記念撮影をしていた。
新型コロナ関連で、どこの病院も面会禁止という状況が続いており、医療費の支払いと連絡がなければ病院に向かうことはほとんどなかった。入院期間の目安は半年ということだったが、それを超えることは明白だった。

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