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おばさんでも楽しく生きる!1人だけで実家に行こう。
物を取りに実家に行った。珍しく、私ひとり。母はだいぶ早くに亡くなったので、父が1人で住んでいる。
大抵息子や旦那が一緒なので、お母さん感が抜けないのだが、1人で帰ると娘という自分に戻れることを思い出した。
母がいる時にはよく実家にきたものだが、父1人となると、手作りの料理もない、たいしたおしゃべりもない。
昨日は暑かったので、「これ食べるか。」とゼリーを出してくれた。スーパーで100円くらいで売っている、妙にでかいゼリー。間違いなく自分なら買わない。母がいなくなるまでほぼ家事をしなかった父。なぜか、スプーンが計量スプーンの小さじ・・・。「これ、小さくていいんだ。」カレーのスプーン以外にもたくさんスプーンはあったはずだ。
カレンダーの犬や猫の写真を切り抜いて壁に貼っていた。セロテープではなく、カップヌードルの蓋をとめるシールや、惣菜の割引シールなどで。なぜ??年金生活でケチになったのか。
まぁ、昔からいろんなことをやらかす父であった。
仏壇のバナナを持って行けという。だいぶ経っているのか、黒くなりかけていたりする。ダイオキシンが出るのに、いまだにドラム缶もどきで火を燃やす。食器洗いのスポンジは多分3年は使っているから溶けかかっている。家は片付いているのだが・・・。
でも、80過ぎて元気でいてくれるのだ。「今が十分」という父。いい、生き方だな。もっともっとの母。これで十分の父。生きかた上手なのは父だろう。
昼寝しながら、おじさんの妹が結婚した相手がやばかったとか、私が大学に入る時に、「女なんか大学に行かせると生意気になってどうしようもない。」と言われたとか。実は独身だと思っていたあのおばさんは離婚していたとか。
あるモノから話す話題までダサい。ダサいのが実家なのだ。ほっとできるのだ。妻でもなく、母でもない、ワタシ100%になれるのは、久しぶりだったから、ストレスがニュルリと耳の穴から抜けて、頭も心も軽くなった気がした日だった。
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