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実家帰省と別れと祝いと

昨年の夏、母は還暦を迎えた。
わたしは勘違いをしていて、今年迎えるものだと思っていた。
その事実に気づいたのは昨年の初冬であった。すまん。

父から珍しく連絡があり、みんなで祝ってやりたいとのこと。プレゼントも用意して店も予約。
年明け、正月休みに合わせみんなでお祝いのため帰省。

帰省は1年ぶりくらいで、変化のある街並みにキョロキョロ。
気温も思ったより暖かく、車も汚れたので洗車場へ
そんな時母から連絡があり「今どこ?」過保護だなぁなんて思いながらも返信。すると電話がきて様子がおかしい。

昨日、実家で飼っている猫が亡くなったと泣きながら連絡があった。
わたしが長距離の運転するのを気にして、連絡を控えてくれていたそうで。
亡くなった時の様子を聞いて、とりあえず実家に向かった。
亡骸に会うこともできた。
普段の寝顔と変わらず、すやすやと眠っていた。最後は母の膝の上で亡くなったそう。

わたしが高校生の時に我が家にやってきた猫。
山で母猫に捨てられたところを保護され引き取ったのだ。姉妹で2匹いる…いた。
そこから20数年頑張ってくれた。いつも腹から声を出し、訴えるくせに触ることを許さずわがまま女子だったな。顔立ちは整っていて瞳もブルーで綺麗だった。
お互いに干渉せずな距離感であったが、愛はある。
今までありがとう。大好きだったよ。
もう一匹の気まま女子は、家の中でわがまま女子を探し回ってて…泣けてくる。
心配だな。このまま弱らないといいけど。でもいつも2匹一緒だから淋しいよね。
別れはいつだって突然来る。でも会えて良かったよ。
安らかに、、、ふく(名前)。

母の還暦祝いは、ふくとの思い出話やらで盛り上がって
最後に父は号泣していた。
帰省してよかったな。

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