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50代半ば女性のぼやき(新しいものに手を出してみる)

私は35年以上コンタクトレンズを愛用している。
初めて処方していただいた病院がハードを勧めたこともあり、それ以来当たり前のようにずっとハードを愛用してきたのだが、最近どうも近くが見えにくくなり、コンタクトの処方をしていただくことにした。

今回の病院ではソフトを勧められた。
ハード歴35年の歴史を切り替えるには、一度死ななければならないような決意がいる。
年を取ればとるほど、切り替えのハードルが高くなる。

女性担当者は言った。
「技術は日々進歩し企業は日々研究しています。コンタクトも同様です。」
ギャンブラーだな、彼女は。
私の35年の歴史を見事に打ち破る発言をしてくれたぞ。
いいぞ、それに乗ってみましょう。

私は思い切ってソフトコンタクトに切り替えた。
私が購入したのは新発売の商品の1DAYタイプで、30日分8,300円程度。
1日あたり280円くらい。
ここ数年コンタクトは旅行などのお出かけのみ使用しており、職場でもメガネを使用していたので、1日280円なら悪くない。

初めて装着してみると、つけていることに気がつかない爽快感。
え?ソフトってこんななの?
厚さも、厚めのラップ程度。ふぇ~~~。
驚きしかなかった。
打ち砕かれたハードレンズの呪い。

私の頭は35年前の眼科の提案のまま止まっていたのか。
別の眼科で処方された時も「以前がハードなら変えない方がいいですね。」と言われ、私の思い込みはさらに強化されていた。

年を重ねると自分の過去にとらわれて物事を判断、決めてしまうけれど、物事は自分の想像以上に進化している。
大げさな例を挙げると、雨の日に古い映画に出てくるような簔を着るか、レインコートを着るかのように。
簔が一番だと思い込んで固まっているとレインコートに手が出せない。

最近私は、変化を取り入れるようにしている。
変えてみて駄目なら、元に戻す前に別のものに手を出してみる。
何度か試してみる。
取り入れる練習をして、固い、固い私の頭に栄養を与えようと思っている。
そうしないと、私はガチガチの融通の利かない、手に負えないガンコババアになりそうだから。

今回はとても良い経験が出来た。
担当者は、説明も上手く聡明で美人で知識も高かった。
おかげで満足出来る買い物が出来たし、変化もできた。
担当者の方、ありがとう。