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東大英語をはじめからていねいに②

東大2023 第4問
前回の続き。
東大の合格最低ラインで考えると、共通テストで普通に得点できたと仮定した場合、英語は60割取れれば満足でしょう。前回の問題が多くの受験生が間違えたのではないかと思います。

さて、今回チャレンジするのは、

誤りのあるものを1つ選びなさい。


これは簡単。多くの受験生が正解したと思われる。正解はa。特に説明はいらないであろう。
portrayは何かを「表現する」とか「描く」という意味の重要単語である。そうであるので、「中立の媒体として、英語は表現される」のであって、受け身に(has been portrayed)とすべきであろう。英語が「何を」を表現するのかというOがないこともそう考えるべき理由である。
東大英語では文法構造などの細部の把握が大切だと東大自ら述べている。ここでは①Englishが主語であり、直後のas ~ 以下は文の主要な要素(SVOC)ではなく②portrayがVであり、その目的語を後ろで探しても見当たらないと、文法構造の細部をしっかり把握すると容易に正解が得られるであろう。

次に大切なのが語彙の細部の把握である。多くの受験生はfree from A, far from Aがとても似ているので苦手意識を感じ、「どっちだったかな?」と悩むことが多くなるのではないかと、これまでの経験では感じる。

freeは自由って意味があるのはだれもが知っている(はず)。さらには、シュガー フリーという言葉を聞いたことがあるのであれば、砂糖が入っていいないという意味も思い出すことができるはずであろう。そうがとすればfree from AはAがないと覚えるのも難しくはない(と思われる)。

far from Aは「そのままAから離れている」のである。例をあげると、「正解から離れている」のである、つまり「けっして正解ではない」のである。far from Aはneverの意味がある。

その他の選択肢も文法構造をきちんとたどればおかしいところはないと容易に気付けるはずである。

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