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自意識とバスと試着の話(2024.8/13の日記)

 アルバイト用の服を新調するため買い物に出かけた。自意識がめちゃめちゃで使えなかった自動車教習所のバスを卒業して初めて利用した。足として使うことが推奨されているのだが、なんかなんとなく恥ずかしくてダメだった。この無料バスを使うくらいなら、電車で数時間かけて誰も知らない場所に行った方がいいと思っていたし、ずっとそうしていた。

 夕方の便のバスに乗って、お盆だからか私しか乗っていなくて、その私が教習車に乗るためじゃなく私的に使っていることを考えると、いくら推奨されているとはいえ申し訳なくなった。バスを降りて早足で教習所を出た。

 お盆だからお店に人が多かった。お金を下ろしたら新札がたくさん混じっていた。自分の財布に入ったのはこれが初めてだった。アルバイト先ではよく見る。お腹が鳴り始めたのでうどんを食べた。食べ慣れている味。

 歩いてでっかい本屋さんに行った。目的の本があって嬉しかった。しばらく本屋さんに行かないと誓っては破り、大量に本を買ってニマニマしている。

 さらに歩いて目的の服屋さんに行った。試着嫌すぎるなと思いながら、しないと失敗してしまうので諦めて試着室に行った。必要なものをたくさん買った。まつげがクルッとした店員さんが、裾はいかがでしたかと言って寄ってきた。同じのをもう一つくださいと言うと、すごく不思議そうにもう一つ持ってきてくれた。ややこしいことを言ってごめんなさいと思った。

 さらに歩いて駅まで行き、ちょうどいい電車に乗って帰った。最近話題になっている海外作家のSFを読んで最寄りまで過ごした。帰りはバスに乗れなかった。もういっぱいいっぱいです。

 そういえば駅構内のベンチで缶のお酒を飲んでいるサラリーマンらしき人がいて、この間会った人と同じだろうかとちょっと気になった。

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